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Weekend In 心は L.A.

音楽と楽器、そして海外に

 

Eyes On Me(1999) by 植松伸夫(2)Coverしてみた‥‥Waltzに

前回に続き、今回は曲自体を少し見てみます。

 以下、カバーを聞きながらお読み下さい。
(可能であれば、ヘッドフォンで1度お聞きください。)


Guitar :Fender Japan Stratocaster ST-80SPL/R 2002
Synthesizer:Korg Triton Le
Rhythm Track:BIAB(Akissh Made)
Backing Movie: Nature Park 2020
Arranged : Akissh
Composed : 植松伸夫

原曲のイントロはほんとにいいですね。
コードは定石の4-3-2-1なのに。特に低音を支えるハーモニーが素晴らしい。
Aメロのみ譜面を挙げてみます。

EyesOnMe譜面

12小節からの CM7→BbM7 で一瞬ノンダイヤトニックに行くところがいいですね。メロディをとると、Eを中心に上下するメロディーがBbM7では#11になっているのですね。ⅦM7の#11thをトニック(CM7)の9thと全音でぶつけるのはギターの開放弦で弾くととても綺麗に響いて大好きです。複雑なコードとメロディーがほとんどない中で、ここのところはキラリと光ると思います。

3拍子にするのは結構難しかったです。メロディーを作っていかなくてはいけないので。
例えば、オリジナルのAメロ最初のメロディは、(シンコペーションは略)以下の通り。

EyesOnMe譜面2

これを3拍子のメロディにするには、Aともできるし、Bともできるし、Cともできる。

EyesOnMe譜面3

そんなのカバーなんだから好きにやればいいじゃん。と言われそうですが、何度も同じメロディが出てくるところの3拍子化は、同じ譜割にしないとおかしい。
最初はAで、リピート後はB、間奏の後はCというのは、メインメロディですから絶対におかしい訳です。結局、全メロディラインを譜面におとして考えることになりました。

また、メロディをレガートに弾いてベースラインをその乗りに合わせると、6/8っぽくなってくる。6/8はそれでスマートでお洒落なんですが、今回はもっと素朴なイメージのアレンジにしたかった。となると、メロディーとベースライン(もちろんドラムも)を3/4っぽくする必要がありました。
3拍子化アレンジを真正面からやったのは初めてですが、結構手ごわいな。

Dscn5845-19水彩
Nuukusio National Park, Finland         2019.8

それにしても、原曲のストリングスのアレンジが素晴らしいですね。すべて植松氏のアレンジなんでしょうか。ストリングスのコピーはトップノートのメロディ以外はなかなか聞き取り難いので、どんな進行の時にどう音付けしたらいいのか中々把握できない。やはり1度は本で勉強しないと無理なのか。最近、ストリングスの音源を入手したので、それを使う機会が欲しい。この1/10でもいつか自分のアレンジでやってみたいです。

最後にオリジナル。



思い入れのあった曲だけに難産でしたが、やっと出来ました‥‥‥

Eyes On Me(1999) by 植松伸夫(1)Coverしてみた‥‥ゲームミュージック珠玉の名曲

大人になると学生時代に比べて圧倒的に自由に使える時間が少なくなる。そんな中でRPGゲームは、社会人以降に自分を夢中にしてくれた数少ないものです。ドラゴンクエストが1986年、ファイナルファンタジーが1987年に発表され、買ってきてはまりにはまる。
最初は、伴侶と2人でやっていたものが、子供が生まれ、いつしか一緒に楽しむようになる。今はゲームをやることはほとんど無いのですが、FF6を子供と一緒に、コントローラーを夢中で握ったのは懐かしく覚えています。

 以下、カバーを聞きながら、お読み下さい。
(可能であれば、ヘッドフォンで1度お聞きください。)


Guitar :Fender Japan Stratocaster ST-80SPL/R 2002
Synthesizer:Korg Triton Le
Rhythm Track:BIAB(Akissh Made)
Backing Movie: Nature Park 2020
Arranged : Akissh
Composed : 植松伸夫

RPGのゲームシステムが、凝り性の自分にフィットしていたのは間違いないのですが、もう一つ、自分を夢中にさせたのはゲーム音楽でした。ゲーム音楽というと、ファミコン黎明期のピコピコという曲から始まり、いつしかDQやFFの曲を音楽として聴いていました。
DQ3のエンディングテーマ「そして伝説へ」を、冬休みをつぶしてコンピューターに打ち込んで、最後、演奏させた時は感動したなあ。

DQの音楽を担当していたすぎやまこういち氏が、ある雑誌のインタビューで、
「ゲーム音楽って本当にすごい。数か月の間、毎日毎日、何十回も繰り返して聞くわけです。エンディングまでに500回や600回ではきかないはず。どんなヒット曲でも、そんなに聞かれている曲がありますか?」と話していた。この話は今でも記憶に残っています。
自分の曲を何万人という人が毎日、何十回も聞いてくれる。作曲者冥利に尽きるでしょう。

特にRPGゲームのエンディングテーマは、数十時間ゲームと付き合って、登場人物にも思い入れができた後の大団円に流れるものなので、それまでのカットバックシーンに流されると胸にぐっときます。単なる数分の曲とは思えない程。ゲーム音楽と馬鹿にする人がいるかもしれませんが、映画音楽に匹敵するようなジャンルと言ってもいいのではないでしょうか。

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Nuukusio National Park, Finland  2019.8

ゲーム音楽(自分の場合はDQとFF)で、一番心に残っているのはどの曲か?
迷わず即答できます。FF8のエンディングテーマ「Eyes On Me」
自分の結婚式には大好きな曲を流したのですが、もしこの曲が結婚式の前に発表されていればこの曲を流しただろうな、というくらい好きな曲です。

作曲は植松伸夫、ボーカルは王菲(Faye Wong)、あとで知ったのですが作詞は染谷和美という日本人。これはちょっと驚き。オリコンで19週連続1位だとか、このあたり詳しくないですが、ゲーム界で1,2を争うヒットだったのは間違いないでしょう。

歌詞の"your eyes on me"からわかるように、私を見つめて、というラブソング。
場末のバーのピアノ弾きの女性が、自分目当てに来るお客にが気になり、いつしか自分もあなたが好きなの、という淡い悲恋を綴ったラブソング。Faye Wongの透明な歌声もあって素敵な曲になっています。

歌詞は一聴してわかるように、丁寧に韻をふんであります。
当然、曲先(メロディを先に作って作詞家に投げる。)だと思うので、これだけの韻を入れ込むのは相当考えたでしょう。おまけに、ゲーム音楽は曲以前にゲームストーリーがあるので、それに合ってないといけないというリャンハン縛り、プロだなあ。文法的におかしいところがあるという指摘もあるようですが、ネイティブの曲にも文法的に不十分な歌詞は沢山あります。(メロディに合わせるためでしょう。)
ストーリーに忠実な上に韻を踏んだ歌詞は、凄くいいと思います。


My last night here with you, Maybe yes, Maybe no
とか、Faye Wong のボーカルにピッタリあっていますね。

この曲、カバーしたいと思ってからかなり長い時間がかかりました。
パッと閃いてカバーする曲(こちらが多いかな)がある一方、いつかやりたいなと思いつつ「カバー予定曲」としてPCの画面にずっと張り付けている曲もある。この曲の場合は、余りに好きすぎて、ただのコピーにはしたくない。かといって原曲のイメージが頭にこびりついて、それを凌ぐ(のは無理としても、せめて原曲の良さをぶち壊さないような)アレンジが思いつかなかった。

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Nuukusio National Park, Finland  2019.8

ある日、地下鉄の中でアレンジがふっと思い浮かんだ。(いつも通勤途中のことが多い。)
今回のアレンジは「3拍子(ワルツ)」、コンセプトは「素朴かつ夢幻」でいこう。

素朴なのだけど、ルーツがゲーム音楽ということでファンタジー的なイメージでまとめたかった。
間違ってもオンザロックと煙草の煙を連想させる、ジャズクラブのようなアコースティック感にはしたくなかった。しばらく考え、シンセを思いっきり投入することにしました。間奏とコーダ部分は、オープンボイシングのシンセラインを何重にか流し、その上にSEを重ねてみました。ここまで来たならイントロもと、この雰囲気で重ねてみる。

ソフトシンセも含め、手持ちのシンセから色々なサウンドを重ねてみたのですが、基本を愛機 Korg Triton Le で作っているので、どうしても木に竹を接いだような感じになってしまう。結局、すべてのシンセパートをKorg Triton Le で作り直しました。
(カバーを作っている最中に、Korgから、Korg Triton Le の音源部を抽出したソフトアプリが発売されました。今でも非常に人気のある音だからだとか。そろそろシンセを代替わりしようと思っていたのに、また迷ってしまうな。)

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Nuukusio National Park, Finland  2019.8

シンセを多用したので、今回は音場にもこだわってみました。
音場というのは、曲を聞いた時に、どの楽器がどこに位置するか、音の広がりがどうなっているかということで、無意識に感じていることです。でも、ブルースロックが狭いスタジオで暑苦しく演奏している雰囲気というのは、実は音場の効果なんですね。なにしろ曲には映像がないので。

ドリーミーな感じにするために、メロディーを少し奥に引っ込ませるのが私の好みなのですが、奥に位置させるためには、単に音量を下げるだけでなく、左右に位置する楽器に比べてリバーブを深くしたり、初期反射を少し大きくしたり。これ以上は、ミックスダウンの技術的な話になってしまうので、このあたりでやめておきます。

自分でミックスしてみると、曲全体を聞いている時にはほぼわからないような、かすかなバックの音だとか、微かにかえってくるホールの反射音だとかを取り除くと、音の温かみや爽やかな風のような雰囲気が無くなるのがわかります。人間の耳って凄いなぁ。

次回、もう少しアレンジについて書いてみます‥‥‥

April Joy(1978)By Pat Metheny (2) Coverしてみた‥‥ちょこっと曲分析

前回は、曲の構成を中心に書きました。とてもいい曲なので、もう少しだけ曲をみてみたいと思います。

前回はさらっと流してしまいましたが、ギターとベースの前奏曲がすっっっごく良い!エレべを弾いている人で、この前奏曲を聞いてベースソロをコピーしようと思わない人がいたらエレべをやめた方がいい、という位のソロです。この部分、メセニーはコードアルペジオなので、まさにBs.マーク・イーガンの独壇場。この部分は、いつ聞いても心が震えるような気持になります。

YouTubeから原曲は削除されているので、ここの部分だけ引用コピペしておきます。
38秒だから許されるかな。






この前奏、コード進行はどうなっているのかなと思ってよく聞くと、B→A(28小節)のコード進行を使っていました。要は、ボーカルでよくやるバースを、ギターとベースでやってみたということなのでしょう。マーク・イーガンは、Bのラスト4小節をかなり素直にマイナーⅡ-Ⅴのラインで弾いているのが分かると思います。

ということで、最終的に構成は、
(ギターとベースの前奏曲,B→A)→(Intro A)→(メインコーラス,B→A)×リピート
となっていました。やはり不思議な構成ですね。

今回も、カバーを聞きながらお読み下さい。


Guitar :Fender Japan Stratocaster ST-80SPL/R 2002
Keyboard:Korg Toriton Le
Backing Rhythm Track:BIAB
Backing Movie: Asian Night City View (Hong Kong,Macau,Taipei‥‥)
Arranged by Akissh

参考までコード譜も再掲しておきます。このコードの取り方もあくまで便宜上なので、参考にとどめて下さい。曲本体はもちろんこの前奏も含めて、色々なバージョンを聞くと、メセニーとメイズがかなりコードを大ぐくりにとらえて演奏していることがわかるはずです。


April Joy ※このブログでは、C/Dは分数コードを表しています

最後になりましたが、いくつかのコードについて。

『7,8小節の A/Bb』
ルートの半音下のトライアドを乗せた分数コード。ルートから見るとBb(m3,b5,M7)なので、変形ハーフディミニッシュあるいは変形ディミニッシュと考えられるでしょう。
Lyle Maysは、余りb5を弾かずにBbm6のイメージで弾いているみたいです。この曲はライブでも Lyle Maysのソロを入れないので、彼の解釈がよくわかりませんが。BbmM7というボイシングで攻めるのも面白いかも知れません。
ともかく BbM7→A/Bb のコード進行は、この曲一番の胸キュンポイントなので、ボイシングに各自のセンスと個性が光るところだと思います。

『11,12小節の Dadd9』
最後はDメジャーで終わるので、Dメジャー系のコードで。add9thは明らかに私の好みですが、メセニーもライブで良く使ってます。(コーラスをかけたギターだと美しく響く。)

『25~28小節の Em7(b5)→A7(b9)→C/D』
マイナーのⅡ-Ⅴそのものですが、27、28小節目は普通ならDmのところをDメジャーで弾いている演奏が多い。(しかもC/DというドミナントコードをDメジャー調に。)Em7→A7→D→Dとメセニーはライブで演奏している感じなので、それにならった方がいいかも。少なくともb5を強く響かせるのは原曲とは違う方向性だと思います。これもあって、Bパートは譜面を見ると調性Dmと思えるのですが、ライブを聞くとFメジャー(あるいはDメジャー)的な感じにも聞こえます。このメジャーとマイナーを行ったり来たりする感じが、この曲の魅力であることは間違いないでしょう。


2020.5

メセニーの曲は、調性やボイシングがひねってある上に奏法が独特で、コードがAm7でも到底Am7のラインに聞こえなかったりします。Lyle Maysも個性的なボイシングなので、原曲をもとにどんな風に演奏するのか、年代によっても異なり面白い。
ということもあって、原曲のソロをそのままコピーしている演奏には余り興味がもてません。
自分はこんな風に考えて弾いてみたよ、なるほどそう来たか、というのが演奏の面白さでは?
なんて偉そうにすいません。
カバーではコードは極シンプルにとらえています。ロック風にするためにも。

もっともっと色々な人に演奏されていい、素敵な曲だと思うな‥‥‥

April Joy(1978)By Pat Metheny (1)Coverしてみた‥‥もの悲しい4月

April Joyは、初期のアルバム「Pat Metheny Group (思い出のサンロレンツォ:1978) 」の1曲。この曲のちょっと物悲しいメロディーは、毎年桜の散る時期に聞くと心に染みる感じがして、いつか紹介してみたいと思っていました。桜の時期には少し遅くなってしまいましたが、まずCoverを聞きながらお読み下さい。(ただし、オリジナルとは似ても似つかぬアレンジです。)



Guitar :Fender Japan Stratocaster ST-80SPL/R 2002
Keyboard:Korg Toriton Le
Backing Rhythm Track:BIAB
Backing Movie: Asian Night City View (Hong Kong,Macau,Taipei‥‥)
Arranged by Akissh

直前の Apri Wind のギターアルペジオからメドレーのように演奏されるこの曲は、全体8分10秒のうち3分15秒以降は、同アルバムの Phase Danceをモティーフとしたリプライズともいうべき部分になるので、そこまでの約3分間がいわゆる April Joy の本体となります。さらに、最初の38秒はギターとベースのデュオで演奏される前奏曲(単なるイントロではなく前奏曲。)が置いてあるので、今回カバーしたApril Joyの本体ともいうべき部分は、0:38~3:15の2分半ということになります。
ということで April Joyの本体です。まず譜面をあげておきます。


April Joy ※このブログでは、C/Dは分数コードを表しています

A:12小節、B:16小節の全部で1コーラス28小節の曲。
一見、それほどひねってあるようには見えませんが、そこはメセニー、やはり一筋縄ではいきません。YouTubeで原曲を聞いてみて下さい。この譜面の通り弾いてませんから。
なんと、B→Aを1コーラスとして、最後のテーマもAパートで終了しています。それなら、譜面もB→Aで記載すればいいじゃないか、と言われそうですが、そういう訳にはいかないんです。

CDのオリジナルでは、このように弾いています。
(ギターとベースの前奏曲)→(A)→(B→Aのメインコーラス)×リピート

ライブでは(ギターとベースの前奏曲)は演奏していないので、Aの部分が(テーマのコード進行を一部借用した)イントロと考えるのがすっきりすると考えています。。
(Intro 1 = 前奏曲)→(Intro 2 = A)→(B→Aのメインコーラス)×リピート

下のように分析しているブログもありましたが、結局同じことです。
(Intro 1 = 前奏曲)→(最初のテーマのみ A→B→A)→(メインコーラス)×リピート

それなら、やっぱりB→Aと記譜すべきでは言われそうですが、メセニーのライブを聞くとこの曲は(A)の部分からバーンと始まるので、やはり(A)から記譜しないと変なのです。


2020.5

もう一つ理由があります。
この曲が好きで、何度かセッションに自分のコピー譜を持って行って演奏した時のこと。
最初はCDどおり、(A)→(B→Aの1コーラス)×リピートと説明して演奏しました。
もちろん、譜面にはD.S.なりD.C.を入れて正確に記譜。
しかし、3回演奏して3回ともA→Bで終わってしまった。(一部、譜面通りに演奏する人もいたので、なおさらばらばらに。)

上の譜面をもらって一発合わせでは、ソロになれば、A→BとなっているのかB→Aと弾いているのかわからなくなっても止むを得ないな。原曲を知らない人の方が多いのですから。
なにより原曲を聞いて、B→Aが1コーラスだと余り感じられないのが原因だと思います。
コード譜の27、28小節目は、譜面ではC/D(D7の代理コード)と書きましたが、これも便宜上で、演奏を聞くとここの部分がドミナントに聞こえないのが原因でしょう。

ということで、最近は面倒なので上の譜面を渡して A→Bと普通に?演奏しています。
(もちろん、最後はDメジャーに代えておきます。)
演奏後に、「これ B→Aが1コーラスじゃないのですか?」とたまに聞いてくる方がいるので「よくご存じですね。」と返していますが。


2020.5

カバーは、最初はBosaNovaで作り始めたのですが、原曲のイメージをガラッと変えたいと思って試行錯誤し、最後は8Beatのロックにしてしまいました。久しぶりにシンセでソロをとっていたら、プログレ風なフレーズが頭に浮かんだのが影響したようです。

以上の経緯より、このカバーは A→Bと譜面通りに演奏しています。
原曲が B→Aの曲を A→Bとカバーアレンジした曲はさすがに初めてだなあ。
(でも、曲に聞こえているでしょ。ぜひ Pat Methenyの原曲も聞いて下さい。)

BIABのスタイルは「イーブン8ビートポップアメリカン」。
BIABはジャズベースドで、個々の楽器の音色がやや上品なので、こういう8ビートロックをやる時はドラムの音色が上品にならないよう、コンプとイコライザーでパンチを加えています。ベースにごく薄っすらオーバードライブをかける時もあります。

この曲調ならラストはフェイドアウトだよなぁ、と録音も終盤になって少し悔やむ。リズム隊はBIABにやらせているので、リズムのとり直しはほぼ最初からになってしまう。リズム隊のやり直しをすると、ソロパートもあちこち気にいらなくなったりして、キリが無くなるので今回は諦める。曲をカバーするためには妥協も大いに必要です。
今回は構成の話だけになってしまったので、次回、もう少し細部を見てみます。

来春には、BosaNovaバージョンも作ってみようかな‥‥‥

Sunlight(1976) By Jesse Colin Young ‥‥Coverしてみた

まずCoverを聞きながらお読み下さい。



Guitar :Fender Japan Stratocaster ST-80SPL/R 2002
Keyboard:Korg Toriton Le
Backing Movie:Esplanade Park,Helsinki,Finland 2018.8
Backing Rhythm Track:BIAB
Arranged by Akissh

カバーは、リズム+ピアノ+A.Sax をBIABで、残りは自演です。
BIABのスタイルは、「ボサノバピアノトリオ」。
Saxを何度もやり直してもらったので、結構いいラインを吹いてくれたと思います。

この曲を最初に知ったのはオリジナルではなく、Three Dog Nightでした。
チャック・ネグロン(Chuck Negron)、ダニー・ハットン(Danny Hutton)、コリー・ウェルズ(Corry Wells)の3人のボーカリストを擁するこのバンドは、まだ無名のソングライターの曲をアレンジしてヒットさせるという一風変わったグループ。
Three Dog Nightにカバーされて、その後、大ミュージシャンになったソングライターが何人いたか。あのハリーニルソンも、最初はThree Dog Nightのカバーがきっかけでしたから。このあたり、下の記事に詳しく書いてますので興味ある方はお読みください。

Out In The Country(1)  黄金コンビの傑作曲
Out In The Country(2) Three Dog Nightのクールなアレンジ

それではThree Dog Nightのカバーを。アルバム Naturally(1970年)から。
Three Dog Night版のKeyはBとなっています。ちょっと下げて欲しいとリクエストしたのでしょうか。
甘い声で人気のあった Chuck Negron らしい素敵な曲に仕上がってます。



テーマの18小節の譜面を載せておきます。特に難しいコード進行でもなく、いい感じの曲ですね。
このテーマの直後にバンプが入るところがちょっと面白い。バンプは8小節かと思ったら、最後の1小節が2/4のようです。下のJesse Colin YoungのLiveでは少しわかり難いですが。こんな風に、Jesse Colin Youngの曲はソフトで単純な曲のように見えて、リズムやコード進行で1か所ひねってあるところがお洒落です。



さて、原曲はJesse Colin Youngの 「On The Road」は1970年代を代表するイーストコーストサウンドの名盤で我々の年代でこのアルバムを聞いたことない奴はもぐりだ‥‥‥と言いたいところなんですが、実は私もThree Dog Nightのカバーしか知らなくて、原曲を聞いたのはYouTubeで聞くようになってからでした。


Jesse Colin Young 「On The Road」

Jesse Colin Young(Guitar, Vocals)、Jim Rothermel(Sax)
David Hayes(Bass)、Jeff Myer(Drums)、Scott Lawrence(Keyboards)

アルバム「On The Road」を聞いても、Jesse Colin Youngがヒット狙いのソフトロック系軟弱ミュージシャンなどではなく、ポピュラーの1時代に残るミュージシャンだったことがわかると思います。
What's Going On のカバーも最高なので、聞いてみて下さい。
70歳を過ぎた数年前までステージに立っていたというから驚きです。

NYC生まれのJesse Colin Young。60年代後半にグリニッジヴィレッジで”ヤングブラッド”を結成し、そこでリリースした Elephant Mountain(1969年)に原曲が入っています。当時は、フォークロックとか言われていて、日本ではほとんど紹介されなかったようです。まだ Led Zeppelin も皆が知らなかった時代ですから。リアルタイム(もちろん輸入盤しかない)で聞いていたら、山下達郎に感心されると思いますよ。

実はこのヤングブラッド版(これが真のオリジナルです)もYouTubeに上がっているので聞いてみて下さい。50年前とは思えないちょっとポップな感じの曲です。

「On The Road」の SunlightもYouTubeにありますが(これは実はセルフカバー)が、ここでは Jesse Colin Young のLive Ver.のSunlightを聞いて下さい。



これは1976/4/17のライブ。70年代半ばとは思えない程、お洒落な演奏。
(冒頭に登場する Jesseの横にいる女性は、彼の妻 Suzi Young です。)
この頃は、日本でも有名になってきて何回か来日したそうですが、当時は Jesse のこんなお洒落なサウンドは知りませんでした。録音が悪くてドラムがほとんど聞こえないのですが、このライブはほんとにクオリティが高いですね。リミックスしてCDにしてくれたら間違いなく買うのに。同じライブの Song Bird も文句なく素晴らしいので、ぜひ聞いてみて下さい。

Jesse のボーカルもいいけど、フルートのJim Rothermelが最高に素晴らしい。
(彼のメインはサックスですが、Jesse との演奏ではフルートも多用しています。)
あと10年遅かったら、80年代AORサウンドのど真ん中で活躍できた人でしょう。
当時も、スタジオミュージシャンとして引っ張りだこだったらしいですが。

(追記)この日のライブが、You Tubeで70分にわたりアップされています。
Jesse Colin Young - Full Concert - 04/17/76 - Capitol Theatre (OFFICIAL)
曲も演奏もほんとに素晴らしい。何曲かは、アレンジをそっくりこのまま今演奏しても十分通用するよ。
ブロ友のコタパパさんから、”恥ずかしながら初めて聴きました”というコメントをもらいましたが、
このライブ、私も今回、Sunlightをカバーするにあたって、Jesse のYouTubeをあちこち覗いている中で初めて聞きました。まだまだ知らない素敵なサウンドが世界中にあるんだなぁ。

このブログでいつも書いていますが、オリジナルの原石が素晴らしい曲は、何度もカバーされる毎に新たな生命をもらって生き返りますね。

Jesse Colin Youngさん、私もカバーさせてもらいましたよ‥‥‥

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プロフィール

Author:AKISSH
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世界中の街を歩いてみたいな。
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(5th Anniversary)(その3;音源編)
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