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Weekend In 心は L.A.

音楽と楽器、そして海外に

 

バルト三国一人旅(21)[計画編]リガの市内交通編

リガの市内交通も、タリン、ビリニュスと同様、旧市街の中は通っておらず、旧市街の外縁部を巻くように走っています。リガは何度も書いたように規模が小さいので、オール徒歩移動でも出来ないことは無いですが、セントラルマーケット(あるいはその付近のホテル)からユーゲントシュティール建築群まで歩けば優に1時間はかかるので、公共交通を利用すれば、時間も節約になるし足の疲れも軽減されます。
市内は、バス、トラム、トロリーバス、ミニバスが走っています。私が乗ったのはトラムだけですが、幹線を走っているので十分便利でした。機会があれば、それ以外にも是非乗ってみて下さい。


Narvesen Near The Tram Station   2019.8

◎e-Talons(市内交通用プリペイドカード)

市内交通は、e-Talonsというプリペイドカードの使用が前提です。このカードは、Narvesenという街角にあるコンビニや自販機で売っていて、これで、バス、トラム、トロリーバス、ミニバスなどすべてのものに乗れます。私が買ったら、コンビニのお姉さんが写真の冗談のようなカードをくれました(笑)
乗車時にカードをセンサーにタッチするだけですから、使用時に迷うことはないでしょう。


e-Talons    2019.8

e-Talonsには何種類かあります。(価格は2020.8時点)
私は、リガに昼について、翌日の午後にエストニアに出発することにしたので、24h乗り放題券がぴったりでした。

時間券;1h乗り放題→2.3E 、24h乗り放題→5E
回数券;1回→1.15E 2回→2.3E 4回→4.6E(おそらく、これ以上もあると思う。)

ホテルについて、ここで売ってますか?と聞いたところ、ホテルマンが「私ニツイテコイ」とホテルの外に一緒に出て少し歩き、「アソコノ角ニミエル、Narvesenデウッテイルヨ」と教えてくれました。こういう質問は多いのでしょうが、わざわざ一緒に歩いて教えてくれたのは親切だったなあ。東欧圏はともかくぶっきらぼうだという事前情報もあっただけに、リトアニアにしてもラトビアにしても本当に気持ちのいい旅ができたことに感謝です。


The Tram 2019.8

◎公共交通機関利用上の注意

(Tips 31)外国では、基本「現金の使用は不便に出来ている。」

クレジットカードやプリペイドカードなど現金以外の支払い方法を選択させるために、わざと現金払いを不便にしている国は非常に多いです。不便どころか、現金で払うならクレジットカード払いの3割増しというような国も多い。
日本の社会は、現金が一番便利に出来ているので、現金が不便という経験は日本にいる限りしたことはないと思います。なぜこうなっているのか?

①現金を持ち歩くのは危険につながる国が多いので、極力、現金無しで普段の生活が出来るように社会が出来ている。(むしろ国民からの要望でしょう。)普通の人が、お財布に何万円も入れている国はほとんどありません。

②お札や硬貨を発行するのに国はお金がかかる。国が貧乏なので、そのような支出を極力減らし、どうしても必要なところに税金を使いたい。偽札を防ぐために、高度な印刷技術が必要な紙幣を印刷する(したくない)ことも同じ理由です。


Ride On The Tram (前方左側の小部屋が運転手室) 2019.8

②は想像できますか?紙幣の印刷費用をなんとか減らしたいと考える国が世界には多いのです。外国で、古い紙幣やコインで汚れ摩耗して識別が難しいものが流通しているのは、なぜか考えたことがありますか?国民がそんなこと想像したこともないなんて、だから日本は金持ちだと言われるのです。

ということで、チケットは一応、運転手からも買えて1回2Eらしいですが、トラムでいえば、運転席はパーティションで隔離されていて、のぞき込まないと運転手と話すことができない。運転手からチケットを買っている人など、ついぞ見かけませんでした。後ろに乗り込む人の列がある中で、運転手から現金でチケットを買うことは大迷惑だと思います。

日本でキャッシュレスが進まない、海外は進んでいるのに。という話を最近よく聞きますが、海外の人はキャッシュレス化を進めようと意識高く努力している訳ではないのです。「現金だと不便なので、キャッシュレスにしている」だけなのです。(国民自身が希望している部分もありますが。)
日本も、啓蒙普及が足らないとか評論家が上から目線でいうのではなく、現金の方が不便にすれば数年で切り替わりますよ。将来の国全体のコストを考えれば、この選択しかないと思います。


赤星:Metropole by Semarah Hotel

◎時刻表、ルートマップ等

リガの公共交通のページは以下にあります。(リガ交通局オフィシャルページ)

Public transport in Riga

そこの旧市街周辺のマップを、上に貼り付けておきます。
ここには、路線図や時刻表も乗っているので、旧市街だけでなく川向うとかに足を延ばしてみる時間があれば、ぜひ公共交通路線図を研究して、時間と体力を節約して下さい。黄色丸がトラムやバス停留所で、かなり密集してありますし、かなり頻繁に行き来していたので長時間待たされることはないでしょう。
このトラムで、ホテル前の乗車場から、旧市街北端まで何度か乗りましたが、いかにもヨーロッパの街並みという感じで非常に心地よかったです。

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最後に、旧市街の見どころで書ききれなかったところを1か所。


Black Head House 2019.8

ブラックヘッドハウスといって、職人のギルド(組合)が集会に使った建物です。14世紀からあったらしいですが、今の建物は1999年に再建されたレプリカです。これをみて何か気づきませんか?ドイツの地方都市、ケルンやミュンヘンにも同じような様式の建物が建っていた気がします。ドイツには行ったことは無いのですが、やはりドイツとは深い文化的なつながりがあるのでしょう。
見た目、妙に新しいことを除けば、当時の雰囲気を醸し出す建物として市庁舎広場に面しています。

ヨーロッパの旧市街といえば石畳の広場が中心。ここの市庁舎広場と、リガ大聖堂が面する大聖堂広場の2か所は見落とせません。(というか、ぶらぶら歩いていれば必ずこの2か所を歩くことになります。)


The Timetable of Tram 2019.8

なにしろ旧市街の道は、細いうえにあちこち曲がっていて、方向音痴でない自分でも同じ道を何度か歩くことになりました。途中から雨が降って来て、こまめに地図をチェックできなかったこともあり。
ほぼ長方形のリガ旧市街。北東、北西の角のスウェーデン門、リガ城のあたりはお店がなく、南東角から聖ぺテロ教会の間あたりが一番お店が多くにぎやかです。トラムでまず北東角まで乗って、そこから南に向かって散策する、というルートがいいかも。

雨も本降りになってきたので、リガ最後の昼食をとることにしよう‥‥‥

バルト三国一人旅(20)リガ大聖堂と聖ペテロ教会

リガの旧市街(世界遺産)は別名「バルト海の真珠」
旧市街のビューポイントは、「リガ大聖堂」と「聖ペテロ教会」の2つ。旧市街のどこからでもこの2か所の尖塔が見えるので、これを知っていれば道に迷うことがありません。見どころがこれでもかと広がっているタリンや、あちこちの都市に散らばっているヴィリニュスと異なって、リガは観光しやすいというのはこの理由でしょう。


Riga Doms(Cathedral) in the Rain   2019.8

リガ大聖堂(Riga Cathedral)では、昼12時と夜19時にパイプオルガンの演奏がある。毎日という訳ではないので、リガ滞在の、昨日の午後から今日の午後までの足掛け1日で聞けるのは、今日の昼12時しかない。どうしてもこれが聞きたかった。ということで、旧市街を散策していい時間になって来たのでリガ大聖堂に向かう。

リガ大聖堂は、バルト三国で最大最古の大聖堂。1211年に建造され、500年に渡って増築改築が繰り返され今の形になったのだとか。街一番の広場に面してどーんと建っています。ソ連に占領されていた1939年から1989年の50年もの間は、教会としての使用が禁じられていたということですが、それを禁じて一体どうなるのか?疑問だ。

教会入場料のほかにパイプオルガン演奏のチャージは10E。チケットを買ったのですが、まだ11時なので、大聖堂の回廊を見ることに。大聖堂の一部が修道院となっていて、中庭を囲んだ回廊になっています。リヴォニア修道会の本拠地だったというのだから由緒あるところなんでしょう。


The Corridor(Riga Doms) 2019.8

博物館と書いてありましたが、回廊に昔の遺跡のようなものが無造作に置いてあるのみ。台上に敷いてある金糸の刺繍布に展示してあるものを2m離れて見る、という日本スタイルの対極ともいえます。それにしても無造作に置いてあるな、うっかりするとつまずいて転びそうだったりする。もう100年前からここに置きっぱなしなんですよ、なんて言われそうだ。


The Wooden Plate O'clock 2019.8

木板の時計が立てかけてある。どこかの塔からもってきたのだろうか。
お約束で、両手で短針、長針の真似をした写真を観光客の女性に撮ってもらう。
「ツギハ、ミギテヲ11時、ヒダリテヲ4時ニ。」
なぜか、おばさんは大きな声で指示を飛ばす。ドイツ語訛りの英語は調子が強くつい従ってしまう。
いやいや、こんな恥ずかしい写真1枚でいいから。


The Stained glass 2019.8

10分前になったので大聖堂の中に入る。大聖堂というだけあってかなり大きな空間。周囲のステンドグラスが美しい。晴れていたら、もっとキラキラしていたのかな。

どこに座ろうかなとステンドグラスを見上げながら歩いていると、誰かが手招きをしてくる。
手招き?私に? 一人旅だしリガに知り合いがいる訳ないし、と思いつつ近寄ってみる。
恰幅のいいおじさんが、ここに座れと手招き。当然、初対面。
大柱を背にした椅子の、お隣に座る。


The Man from Hamburg            2019.8

「ニホンジン カイ?」
「ええ、リトアニア経由で昨日リガに来ました。」
「ジツハ、ニホンニ スンデイタコトガ アルンダヨ。」
それで私を見つけて手招きしたのか。それにしても遠目で日本人だとわかってしまうのか。

「貴方は、どちらから?」
「ドイツカラ リョコウデ。ハンブルグ カラキタンダ。」
「ドイツからは結構距離ありませんか?」
「ラトビアハ ドイツト カンケイガフカイノデ、リョコウスルヒトガ オオインダヨ。」
こんなところでもドイツとの関係がありました。



「実はリガでは、このパイプオルガン演奏を楽しみにしていたんです。」
「リガダイセイドウノ パイプオルガンハ スバラシイネ。」
「ココハ ショウメン サイダント バックノ パイプオルガン、ドチラモミラレルセキナンダ」
リガには何度も来ているのだな。
それにしても、いい席を教えてくれたのはありがたい。
(数少ない90度直角配置の席で、後ろの人に迷惑にならずに写真、動画を撮れる最高の席でした。)

大空間でのパイプオルガンの響きは本当に素晴らしかったです。動画は最後の部分のみ抜粋です。
最後の十数秒が、教会内部の感じがよくわかるのでご覧ください。


St. Peter's Church     2019.8

演奏後、もう一つの聖ペテロ教会( St. Peter's Church)に向かう。
当初13世紀の建築だったらしいですが、何度か火災や戦災にあい、現存しているのは1970年代に再建されたレプリカとのこと。やはり第2次世界大戦の被害を受けていた。ただ、この修復はなかなか上手で、帰って調べるまでは、外見、内部ともに数百年前のものかと思いました。(一部修復でしょうが。)


The Arcede (St. Peter's Church) 2019.8

人で一杯のリガ大聖堂に比べ、人の数がとても少なく落ち着いた内部でした。
ここは、尖塔にEVが付けられていて、旧市街を一望できるのが売りとなっています。(9E)
教会の尖塔にEVがついているというのは、なんだかなあという感じもしますが、EV無しの教会の尖塔に何か所か登った経験からすると、どこもかなり大変です。階段というよりは梯子のようなところも多く、スカートをはいた女性が登るのはほぼ不可能。

参考まで、エストニア、タリンの聖オレフ教会の尖塔(高さ123m)は、今まで登った尖塔の中で一番大変でした。私も途中で2回休みましたが、途中でほとんど倒れこんでいる女性が何人もいました。(非常に細い螺旋階段なので、倒れるような場所もほとんどない。)諦めて途中で降りてくる人も多いと聞いており、うちの伴侶が登るのを最初から諦めたのも、懸命だったかもと思った位です。


Riga Old City (正面の尖塔が、Riga Doms(Cathedral) ) 2019.8

こういうことを考えれば、健脚の人でなくとも尖塔の上にEVで上がれるようにするのも、止むを得ない改修でしょう。残念ながら、雨脚がどんどん強くなってきたのですが、高さ72mのところから見た、霧にけぶる旧市街は素晴らしく、眼下に広がる360度のおもちゃのような光景は見た人にしかわからないものです。旧市街のエリアが小さいので、見渡す限りの光景とまではいきませんが、雨に煙っていて遠くが霞んでいたのが幸いしたかも知れません。

RIGA旧市街
赤星:リガ大聖堂(Riga Cathedral)  緑星:聖ペテロ教会( St. Peter's Church) 
オレンジ丸:Metropole by Semarah Hotel

(Tips 30)リガ旧市街では、2つの教会のどちらかの尖塔が必ず見え、今いる場所が大体わかります。上の地図をどこかに張り付けておけば、街歩きは大丈夫なはずです。ちなみに、リガ大聖堂の尖塔は「四角の塔にとんがり屋根」、聖ペテロ教会の尖塔は「丸コーンの3段重ね」。

雨が降ってきたけど、パイプオルガンも聞けたし良かったな‥‥‥

バルト三国一人旅(19)科学アカデミーの踊り場からリガを一望

5日目の朝、昨日の快晴と、うって変わってどんよりとした天気。
セントラルマーケットを突っ切って、科学アカデミーに向かう。
シンメトリーなデザインのスターリン様式建築は、よくいえば重厚、悪くいえば権威主義的。

ここの上にリガを一望できる展望台があるので、散策する前に全貌を見ておきたかったのです。
玄関の脇に、8:00~22:00まで展望台オープンという立て看が出ているのに驚く。入口真正面に立っても何も表示がなく、自分が目的地にいるのかどうかわからないということが、海外では頻発するので。


Zinatnu Akademija 2019.8

ビル1階カウンターにいる、おばさんがチケットを売っているらしい。
おそらくこのビルに勤めている女性が、カウンターのおばさんと話しこんでいた。後ろに並んだけど、その話が終わらない。2人の雰囲気からして、絶対に深刻な話ではないはず。
「昨日、マーケットでタラが半額になっていてね、」「あたしもタラ鍋は大好きよ」(想像)とかね。

海外では自分のやりたいことを主張しない人は無視される、という鉄則があるので「エクスキューズミー」と2人の間に割り込もうとしたその瞬間、固まった。この2人はロシア語(ラトビア語?)で話している。鉄道駅でさえ英語が通じないのだから、こんなところで英語が通じるわけないなと。

躊躇したその時、自分の後ろをビルに勤めている人が奥に入っていった。ええい、こうなったらついて行ってしまおう。そのまま通勤者の後にくっついてエレベーターに乗る。
乗ってから分かったのですが、この向かって左側のEVはオフィス用EVで、展望台に行くEVではない。当然観光客など乗ることは無く、通勤途中の2人にEVの中でじろじろ見られる。突然、リュックを背負ったアジア人が乗ってきたのだから、そりゃ驚くでしょうね。

よく考えたら展望台が何階にあるのか知らないので、降りる階がわからない。降りた人の後をついて降りると、その人は鍵を開けて個室に入ってしまった。部屋には入れないし、展望台がどこにあるかわからない。ビルの中はまったく人気がないので聞くに聞けない。


Riga From The Staircase Landing 2019.8

気が付くと、EVの前が踊り場になっていてそこに外が見える窓があった。
そこからとった写真が上のとおり。これなら十分じゃないかと思われそうですが、鉄格子の窓からカメラを突き出してとったものです。しばらく囚人のごとく鉄格子から外を覗く。廊下にも鍵がかかっているので、踊り場から北方面をみられるだけでしたが、旧市街側(尖塔のあたり)で結果オーライでした。

なお、海外ではめずらしく夜10時まで展望台はやっているらしく、夜景はなかなか綺麗だったとの旅行記もありました。夏の夜もいいかもしれません。

(Tips 29)科学アカデミーの17F展望台は、有料(5E)でリガが一望できます。1階ホール向かって右側のEVだと思います。チケットカウンターを無視して、左側のEVから通勤者と一緒に登ると、階段ホールから無料で眺めることが可能です。(はっきり言って見にくいので、特におすすめはしません。)
ただし17F展望台といっても、単なる建物の屋外外周通路で、寒い日、風の日は大変(冬季休業)らしいので、悪天候の時はこちらの方がいいかも。


Outdoors Market 2019.8

科学アカデミーから再びセントラルマーケットを抜けて市街地に戻る。
裏口からみた屋外のマーケットは、東南アジアのようなごった煮感はあるものの、アジアの笑顔が見られずどこか暗く沈んだ感じ。Tシャツ類も、東南アジア製で「New York」とかでかでかとプリントされていて買う価値無し。どうみても観光客相手の市場とは思えない。ラトビアの真の経済状況は、こんな感じなのかも知れません。


In The Morning of Riga 2019.8

旧市街は、トラムに乗って、一番離れた北端から歩き始める。
トラムから降りた旧市街の外周街路は、どんな史跡よりもヨーロッパの朝という感じです。
旧市街の北部はほとんどお店がなく、オフィス、官庁等のある落ち着いた雰囲気の街並み。


Sv.Jekaba Katedrale 2019.8

聖ヤコブ教会。15世紀に再建されたという大変古い教会らしい。中には落ち着いた祭壇がありました。外周の雰囲気もよかったな。


Tris Brali 2019.8

三人兄弟。なぜか色々な街に、こういう3棟並んだ建物がある。一番古い建物は15世紀に建てられたというから、なかなかのものです。今調べたら、中は無料の建築博物館になっているのだとか。入ってみればよかったな。誰も玄関から出入りしていなかったのでわかりませんでした。


Zviedru Varti 2019.8

スウェーデン門。旧市街地に入る数少ない現存する門ということですが、何の変哲もない通路の一部なのでしばらく探してしまったよ。それにしても、なぜラトビアにスウェーデン?なんでもラトビアの娘がスウェーデンの兵士と恋に落ちてこの門で密会していたが、それが発覚して娘はこの門に塗りこめられてしまったとか。恐ろしや恐ろしや。


Pulvertornis 2019.8

タリンでも見かけた火薬の保管に使われていた火薬塔。こんなところに砲弾を入れておいて大丈夫なのか、と思ったら壁の厚さが3mあるのだとか。ロシアに打ち込まれた砲弾が、今でも壁の中に残っているって凄いな。
この火薬塔の周囲、旧市街地の外縁の一部に、城壁が今でも残っている。13世紀から18世紀までこの城壁で街を守っていたとのこと。日本と違って山も丘も無いので、ひたすら平地に城壁を作るしかなかったのでしょう。

ポツポツポツ、いよいよ雨が降ってきたか‥‥‥

バルト三国一人旅(18)クロンヴァルダ公園を抜けてセントラルマーケット

建築群を見終わって、クロンヴァルダ公園(Kronvalda)に出て運河沿いに歩く。運河というからには水運のための人造水路なのか。雨のあとの快晴ということで、ともかくこの公園が綺麗だった。日本なら深緑の8月ですが、こちらでは新緑の8月。1年で一番いい季節なのでしょう。運河を観光船が走っていたので手を振ってみた。端から端までは結構な距離があるので、これに乗ってみるのも楽しそう。公園のすぐ横はトラムが走っている大通りなので、市内からのアクセスも良く、ぜひ訪れたい場所です。


Kronvalda Park    2019.8

しばらく歩くと公園の中に立派なコンサートホールがある。「ラトビア国立歌劇場」
入口のプログラムを覗くと、残念ながら今晩は公演なし。いつか旅行中に、現地のオーケストラを聞いてみたいと思っているのですが中々実現しない。日本のオーケストラは安い席が15,000円とか信じられないような値段がついていますが、リガでは忘れてしまったけど、30E(3600円)とかそんな値段なんでしょう。結婚式じゃないんだから、着飾って1生に1度オーケストラに行くなんて感覚が文化を遠ざけているような気がしてならない。ピザ食ったあと、時間が余ったからオーケストラでも聞いて帰るか、なんて夢のまた夢か。

(追記)今、ある本を読んでいたら『入場料は5E(600円)からで、高くても30E。』とのこと。
いや、まいった。


Latvijas Nacionālā Opera     2019.8

途中、大きな広場に高い塔が。なにかと思って近づくと「自由の記念碑」
ラトビア独立戦争のモニュメントとのこと。ソ連からの独立かと思ったら、ロシア革命のごたごたに乗じてドイツ人700年間の支配からの脱却の戦争だとか。ともかく、他国に支配されていた時期の方が長い国、複雑な思いがあるのでしょう。

塔の下に行って見上げていたら、小さな女の子2人が花束を持って塔の台座に捧げに来た。そこには既に沢山の花束が捧げられていたので、もしかして今日が独立記念日なの?と思って調べると11月18日でした。1年中、花が絶えないのだろうか。
平和な時代に生まれてよかったね。


Brīvības piemineklis     2019.8

公園の端まで歩きホテルの前にでて、大通りを渡ってセントラルマーケットに行く。17時。
運河を挟んだ向かいの、かまぼこを4つ並べたような一風変わった建物。TVでリガの風景が写る時は、必ずこのセントラルマーケットの4つのかまぼこが写ります。最近のお気に入り旅番組「ヒロシの迷宮グルメ」で、ヒロシがリガを訪れた時も、このマーケットを覗いていたっけ。


Central Market  2019.8

外から見るとそれ程でもないですが、中に入るとものすごく巨大な建物。これは何だろうと調べてみたら、なんと昔の飛行船の格納庫でした。なるほど巨大なはずだよ。飛行船は、20世紀初頭のヨーロッパで発展したものなので、このあたりでも移動手段として使われていたのでしょう。


Wide Sales Floor 2019.8

外から見ると4つのかまぼこですが、その間にも建物があって内部はつながっています。後から増築したのでしょう。それぞれ、野菜の棟、肉の棟、魚介の棟と分かれている。(最後の1つは何だっけ?)端から順に見て回ったのですが、ともかく1つ1つがものすごく巨大なので、そう簡単にはいかない。おまけに夕方で、あちこちでお店を閉めていて、歩いている間にお店の数が少なくなってくる。

海外旅では、お土産は基本買わないのですが、例外として1つだけ買うお土産があります。それは、その地で作られた蜂蜜。帰ってからその蜂蜜をデザートや料理に使うと、その時の旅行が思い出されて楽しい。いつも自分用に1瓶買うのですが、かなり重いうえに手荷物で持ち込めないのが玉に瑕。


Honey Shop 2019.8

ラトビアは蜂蜜が名産で、事前の調べでもあちこちに蜂蜜専門店がありました。せっかくなのでセントラルマーケットで買おうと蜂蜜店を探すのだけど、どこにあるのやら。野菜の棟でいいのかな?
やっとのことで端っこにある蜂蜜ショップを探した時には、「今日は、もうお客も来ないからお店を閉めちゃいましょう」(想像)と店番のおばさん2人が話している最中でした。

ラベルをみてもよくわからないので勘で選ぶ。支払いをしている最中にも、もう一人のおばさんがシートを持って待機し、品物を受け取ったらすぐにシートをかけて閉店。
あと3分発見が遅れていたら蜂蜜は入手できなかったよ。


Fish Shop 2019.8

蜂蜜を入手したので、少し落ち着いて中を見て回る。見たことないようなスパイスが100種類近く並べてある店もあれば、日本にはない野菜や果物もある。魚もかなり新鮮そうでした。なんたって、数百年前からのバルト海に面した交易の街ですから、その昔、ロシアやウクライナから、リガに魚介を仕入れに来た人たちがいるのでしょうね。

海の近くだけあって海産物も豊富だな、とあちこち覗いて、気が付いたら缶詰を1つ買っていました。写真の隣のお店でした。バルト海で採れた魚かな。普通の大きさの缶詰ですが、やはりずっしり重い。帰ってから料理に使ってみようなんてのんきに考えながら。この缶詰が後に大変なことになるとも知らずに。

マーケットには、カウンター式の軽食が食べられるところも何か所かありました。市場の料理なので安くて美味しいものがありそう。私が回った時は半分以上閉まっていたので、フライドチキンを1つだけ買って食べました。

(Tips28)ここは比較的遅くまでやっていますが、マーケットはやはり朝から昼過ぎまでがメイン。お昼前後に来て、買い物がてら昼食をとるのがいいと思います。


Super Market Maxima 2019.8

海外旅のお約束で、かまぼこ棟の間にあるスーパーマーケットによってみる。ここは少し遅くまでやっているようでまだ人が沢山いました。軽食やお土産を買うのにもよさそう。新鮮なフルーツが目茶目茶安かったので、食後のデザートとしてマスカットを買ってみました。スーパーの仕組みは世界中、ほとんど同じなので迷わないで済むところがいい。

外に出ると屋外にもお店がずらっと並んでいる。野菜やお花のお店が多いようですが、奥の方は洋服や鞄、靴なども並んでいるようです。場所もバスターミナルの横と非常に便利なところなので、ぜひ寄ってみて下さい。リガの観光名所というだけあって、これは半日見て回っても飽きないな。

また、明日寄ってみようかな‥‥‥

バルト三国一人旅(17)新市街地のユーゲントシュティ―ル建築群

まず旧市街から少し離れたところにある、ユーゲントシュティ―ル建築群に向かう。
ホテル近くからトラムに乗って約10分、多少道を間違えたものの、公園を抜けてなんとかエリザベテス通りに来た。すぐ横を自分と同じペースで歩く旅行者がいたので、声をかけると「ドイツカラ フウフデ キタンデスヨ」とのこと。奥様は一足先に現地に行っているそうな。やはりみんなここを見に来るんだ。


Elizabetes Street 10b   2019.8

建築物の外装としては珍しい薄青色が使われているものが多い。近寄って見るとタイルの色だということが分かる。きっと、この地域でとれる何かの鉱物による発色のタイルなのでしょう。快晴の深いブルーとの対比がとても美しい。

ユーゲントシュティ―ルというと聞き慣れませんが、ドイツ語で「アールヌーヴォー」のことだとか。世界的な美術芸術のムーブメントで、絵画だけでなく建築にも大きな影響を与えています。映画などで目にする、19世紀末頃の(現代人からみると)装飾過多とも思える建築デザインは、概ねこれだと思っていいです。


Elizabetes Street 10b   2019.8

彫刻をよく見ると、人面と獣、それも多分想像上のもの(ドラゴン、スフィンクスやメデューサなど)が多い。表情も悲鳴を上げているようななんとも言えないものが多く、少し気味が悪い感じさえする。当時はこれが立派で格調高い建築物だったとは、現代人にはちょっと想像しがたいですね。
近年、修復された建物が多いようで、どの建物の彫刻も本当に綺麗。雨にくすんでいる様子も見られなかったので、定期的に修繕しているのでしょうか。建物全体がネットで覆われ修復中のものも2つ3つありました。


A Pair of Dragon 2019.8

角を曲がってアルベルタ通りに入ると、そこは建築物の博覧会会場のよう。
ガイドブックと照合しても意味ないので、ともかく歩き周って自分の目に焼き付ける。
快晴で空が真っ青。それが建物の窓に反射してブルーの窓がともかく美しい。

私が行ったときは、西欧人団体さんのツアーが何組もいました。話しかけなかったのですが、イギリス人?それともやはりドイツ人か?年配のご夫婦が多い。歳とるとツアーが楽だというのは、どの国も同じなのかな。


Alberta iela 2a  2019.8

上では木の陰になっていますが、1階の入口の両脇にはスフィンクスが2頭、出入りする人をにらんでいます。エジプトのスフィンクスかと思ったら、羽とおっぱいが付いている。この冗談にも思える、アールヌーボーのデザインは見ていて飽きないですね。

それぞれの建物は、ガイドブックやHPで詳しく紹介されていますが、建物の名前は番地名になっています。上の写真は、「アルベルタ通り2a番地」ということです。もともと個々の建物の名前など無いのでしょうから、番地名で紹介し、いまはそれが通称のようになってしまったということでしょう。


Alberta iela 4    2019.8

彫刻だけでなく、建物の窓そのものが円形だったり楕円だったり、現代人の目からみるとテーマパークの建物?と感じられるほど装飾過多なところが面白い。屋上にライオンの彫像が乗っかっているのがわかりますか?このアールヌーボー調のデザインに反発したのがル・コルビジェで、彼がモダニズム建築を創造したとか。モダニズム建築は現代人がみると、今の建物そのものじゃないとかえって普通に感じてしまう。(つまり、コルビジェの100年前のデザインが、現代建物のデザインルーツだということか。)


Alberta iela 8    2019.8

バルト三国を通じての印象ですが、おそらく21世紀に入って遺跡史跡の修復が盛んにおこなわれています。はっきり言えば、主要産業もなくあまり裕福でない国。そこで外貨を稼ぐために観光産業に力を入れているのでしょう。第2次世界大戦で、ヨーロッパの多くの街は滅茶苦茶になったのですが、歴史に詳しい方ならご存知のとおり、バルト三国は独ソ戦の主戦場から離れていたため、結果として歴史的なものが多く残りました。戦争にも素通りされたって、喜んでいいのか悪いのか‥‥‥‥

狭い範囲なので30分程度で見られ、建築に特段興味がなくとも、次から次へと現れる奇妙な建物を見るだけで十分楽しめます。もし建築に興味があるなら大変な場所です。


Spiral Staircase at Riga Jugendstila Centrs 2019.8

アルベルタ通り12番地は、建物内がユーゲントシュティール博物館(Riga Jugendstila Centrs)で、ここに有名な螺旋階段があります。この螺旋階段と手すり、天井の装飾は一見の価値ありです。一部は有料の博物館となっていますが、この螺旋階段は入口はいってすぐ無料で見られるので、ここだけは見ておいて損はないです。

住所:Alberta iela 12, Centra rajons, Riga, LV-1010 ラトビア

(Tips27)アルベルタ通り12番地のユーゲントシュティール博物館は、周りの建物と同じような建物なので、地図でその場所にいったらドアを開けて構わず中に入ってみましょう。大きな看板が出ているわけではないので、どこが博物館の入口か分かりにくいです。

アルベルタ通りには、アールヌーボー博物館というところもあって、そちらでもその時代の建築物の内装が見られるようになっています。ガイドブックでもこの2つはごちゃごちゃになって説明されていたりして、うっかりするとどちらがどちらかわからなくなる。
私は現地では、ユーゲントシュティール博物館しかわからず、こちらの方は素通りしてしまいました。建築のファサードを見るのが中心だからよしとするか。


Alberta iela 13          2019.8

今、調べてみるとアルベルタ通りだけでなく、西に5分ほど歩いたスペイン大使館を挟む道にも歴史的建築が沢山あるようです。
下のラトビアのホームページに、地図も含めて載っているので興味ある方はご覧下さい。。

http://www.jugendstils.riga.lv/eng/sakums/

快晴の日に来られて良かったな‥‥‥

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