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Weekend In 心は L.A.

音楽と楽器、そして海外に

 

Band In A Box (10) Band in a Box 64bit版を導入しました

PCを交換したので、アプリを入れたよシリーズの第3弾は、前のPC時代から使っているBand In A Box(BIAB)のバージョンアップです。アップグレードした理由は、これまで32bit版だったBand In A Box(BIAB)が64bit版にアップグレードしたので、Windows10に合わせてソフトも64bit版にアップグレードしたいなと。本ブログでもカバー曲はほぼすべてBIABで作成しているという、私にとっての必需品なものですから。

[BIAB27でアップグレードされた部分]

1)64bit版の登場

一番の違いは64bit版になったことですが、32bit版のBIABも付属していて、2つのソフトを全く別々に使い分けることができます。当然、32bitウィンドウズでは64bit版BIABは使えません。(逆は可)32bit版と64bit版の違いなんて処理スピードの違い(それも人間にはわからない程度)だけかと思うと、それ以外の違いがありました。

BIABの楽器の音は、サンプリング音源とMIDI音源の2つが使用できます。楽器単位で使い分けできるので、ドラムはリアル音源で、ピアノはMIDI音源でということも可能です。ところがなぜか64bit版BIABでは1つの曲でリアル音源とMIDI音源を混在させることが出来ない。よくみると64bit版はMIDI音源の音が出ていない。64bit版が32bit版より機能が低いなんてことがある訳ないので、設定が間違っているのだろうと思いつつ、原因が分からず半年位32bit版だけを使っていました。これではアップグレードした意味が全くない。(苦笑)


Olympic National Park, Seattle (1) 2019

★64bit版BIABでMIDI音源が鳴らなかった理由

32bit版BIABは、PCに備わっているMIDI音源を最初から指定してくれるのでインストールすればすぐにMIDI楽器の音が出ます。ところが64bit版BIABも同じ音源を指定しているので、PCに入っているMIDI音源が32bitアプリの場合は、その音源が使用できず音が出なくなります。(音源によっては、32bitでも64bitでも使用できるものもあるのか?)

メーカーの64bit版BIABの説明を良く読むと、『64bit版のためのMIDI音源アプリ「VSTSynthFont64」が付属しています』とある。この音源指定の方法は少しわかりにくいのですが、以下のような手順となります。

タブのところから
>オプション/O >環境設定 >オーディオ設定 >オーディオプラグインの設定
と開けていくと下図の「VST/DXプラグイン」の窓が開く。

この設定の窓は、非常に重要なので目に焼き付けて下さい。今回以外の設定でもよく出てきます。

窓1

この窓から音源を設定するには、まず左側のボタンの初期設定(ピンク枠)をクリック。

窓1-1

すると右側の一番上の箱(編集に黒丸があるところ)のプルダウンメニューが開くので、
そこにある「VSTSynthFont64」をクリックすると、この音源が以下のように出現します。

窓2

これで設定はOK。逆の操作で開いたメニューを閉じる。
BIABのメイン画面から適当な曲を開き、MIDI楽器が並んでいることを確認してプレイを押せば、めでたくMIDI音源がなります。

説明書きをよく読めば思いつくのですが、なまじ32bit版BIABが最初から問題なく動作するので、なかなかこの点に気が付きませんでした。特に、「VST/DXプラグイン」の窓まではすぐにたどりつけるのですが、初期設定(ピンク枠)を開くところに半年気が付きませんでした。以前のバージョンにあった分厚い解説書がなくなり、オンラインヘルプのみで設定の解説がほとんどなくなったので、このあたり少し不親切だなという感じはします。

サンプリング音源とMIDI音源では前者の方がクオリティが高く、MIDI音源が鳴らなくても困る場面は少ないのですが、高品質のMIDI音源を持っていてそれを使うケースもあると思うので、やはり設定だけはきちんとやっておきましょう。

2)一部サンプリング音源のクオリティアップ

付属しているサンプリング音源の一部が、グレードアップしていていました。以前持っていたBIAB24では、管楽器系は風呂場でサンプリングしたのかという情けない音色でしたが、そこそこいい音になっていました。さすがにサンプリング音源を入れ替えたのでしょう。地味にうれしい部分です。
それでも、巷で売られている何十GBという音源には全然太刀打ちが出来ません。サンプリング音源のうち、ドラム、ベース、アコギなどは中々いい音なんですが、管楽器は正直1ランク落ちます。ここを徹底してこだわるなら、市販音源をVSTプラグインとして導入するしかないです。

※普通のリスナー(楽器も演奏できる人)にBIAB作成の曲聞かせたところ、このドラム誰がたたいているの?と言われた程度のクオリティは達成できています。


Olympic National Park, Seattle (2) 2019

3)スタイルが増えた

BIABは、コード進行を流し込んで、それに数千あるスタイルを当てはめて演奏させるのが基本的な使い方です。スタイルは、4Beatやサンバやシャッフルなどのリズムパターンと、演奏楽器の種類と演奏方法(ドラムならブラシだけ使うとか)の組み合わせで提示されます。この種類が、BIAB27では1,2割増えています。ほとんど使わないジャンルもあるので、単純には比較できないけど。BIABの生命線であるスタイルが増えたということは、曲つくりの自由度が増加し大きな利点です。

4)ソフトが重くなっていない

DAWで有名なCubaseは、バージョンアップするごとに重くなり、それが原因で旧バージョンを使い続けている人が沢山います。BIABの64bit版と聞いた時に、そんな風にならなければいいなと心配していましたが杞憂でした。今時ノートPCでもサクサク動くソフトは貴重だと思います。

5)変わってないところも書いておきます。見た目がほとんど変わってない。CubaseやLogicProなどに比べてBIABはおもちゃのような外見なので、少しあか抜けてくれると嬉しいのだけど。本質には影響ないですが、この見た目で分かっている人が敬遠してる気がしてなりません。商売が下手だなあ。

実は、32bit版と64bit版の一番大きな違いを書いていませんでした。
VSTプラグイン(音源含む)の利用方法です。これが32bit版と64bit版の両方を並行して製品化した最大の理由だと思います。

もったいぶらずに早く書け、と言われそうですが、VSTプラグインの利用方法は、これだけで優に1回分の記事になってしまうので次の回に送りたいと思います。(DAWを10年位使っている方はご存知と思いますが、世の中に32bit版と64bit版のVSTプラグインが混在していることが理由です。)

BIAB27で、次は何の曲を作ってみようかな‥‥‥

Band In A Box (9)  BIABのバッキングでJazzセッション

最近、遠方に住んでいる昔の音楽仲間と数年ぶりに会うことが出来ました。
昼間だったので、是非スタジオでセッションしましょうよ、ということになりました。
ただ、事情があって当日は私を含めて2人しか集まれず、セッションといってもどうする? ということで、BIABの出番となった訳です。

Jazzスタンダードのバッキングトラックを何曲か作って、それをMDに録音してセッションすることにしました。私がギター、先輩はサックスなので、ドラム、ベース、ピアノの3リズムを録音していけば、お互い、テーマとアドリブをやって遊ぶことができると。


Main Approach Of The Nakain(中院) ,Kawagoe 2015.1

これまでの記事で何度も書きましたが、「Jazzスタンダードのバッキングトラック作り」は、BIABがもっとも得意とするところです。

[作り方]
①32小節(あるいはその曲の小節数)を、黒本を見ながらコードネームを打ち込む。

②スタイルの選択。ロックやフュージョン系だと、このスタイル選択で、あれにしようか、これにしようかと時間がかかるのですが(楽しい作業なので、苦にはなりませんが。)スタンダードのジャズであれば4Beatに決まっているので、全部同じもので全然問題なし。音質を考えるとリアルトラックを使用しているものがいいですね。

③もちろん、曲によってボサノバ、サンバ、ワルツ等のリズムなら、そのスタイルを選択する。テンポは、その曲のよくやるテンポで、120~180位の間でセット。

④奏者2人の場合、スタンダード曲なら、前テーマ+ソロ2コーラス+ソロ2コーラス+後テーマ、位が標準的なので、全6コーラスとしておこう。

⑤忘れずに曲名でセーブして終わり。

これなら慣れれば1曲15分程度で完成。
慣れてくれば、トッピングで次のようなことも出来ちゃいます。

⑥イントロがないとセッションしにくいので、イントロをつけよう。
イントロ作成ボタンをポチットすると、BIABが、4小節にする?8小節にする?Jazzyな感じ?ポップな感じ?などと聞いてくるので、それに答えれば出来上がり。
もちろん自分でコード進行を打ち込んでもいいのですが、BIABが、こんな感じどう?と提案してくれるのに乗るほうが、むしろ面白い。

⑦楽器の定位をパンでふったり、音質をイコライジングしたりも出来ます。やらなくても練習のバッキング位なら全然OKですけど。

※Jazzをやる人ならご存知でしょうが、リズムはテーマでは控えめに、ソロパートやサビのところでは、派手目にあおってくれるとアドリブも乗ってきます。BIABの場合は、何もしなくても標準設定で、こうして演奏してくれるのでセッションがしやすいですね。

My Funny Valentine(BIAB201503).WAV

※プレイを押してもだめな時は、右肩SoundCloudをクリックし、飛んだページのプレイをクリック

せっかくなので、当日のために作ったバッキングトラックの中から1つをご紹介。
普通の4Beatもの(It Could Happen To Youとか)も何曲か作りましたが、ここはちょいひねって My Funny Valentineを 16Beatで。(Tempo=100 / Guitar:Ibanez AS 120)

バッキングだけ長いのをアップしてもしょうがないので、ここでは2コーラスとして、1コーラス目はテーマをガイドに入れておきました。BIABのBassの人、もう少ししっかり弾いて欲しいけど。今回はあくまで練習用簡易バッキングで鑑賞には値しませんが、2コーラス目は貴方が演奏して楽しんで下さい。
(ちなみに、このアレンジは、たまにライブで使ってます。)


The Retoro Bus Goes Around The Kawagoe City 2015.1

最後に、今回、バッキングトラックを作って、セッションをやってみて感じた改良点。
まさか、メーカーの方がこのブログを読んでいるとは思いませんが、一応書いておきます。
曲のエンディング(アウトロ)ですが、今のBIABの標準パターンでは、後テーマの32小節の後にトニックコード2小節が付くだけで、そこまで結構乗って演奏できるので、唐突感が否めません。

Jazzスタンダードには、ほぼエンディングの常識というのがあります。
32小節の歌物であれば、29、30小節を3回繰り返して終わるとか、30小節まで譜面どおりにやって、その後にⅢm7-Ⅵ7をくっつけて逆順にするとか。
これをイントロと同じように、プルダウンスイッチで5通り位選べればいいなと。
もちろん、コードを自分で入力すれば、上記のエンディングも作れますが、なによりBIABの「驚くほど簡単で、驚くほど実用的な曲づくり」というのコンセプトにぴったり合うと思うので。

そのうち、アウトロのプルダウンに「All The Things You Are調」とか付いてたりして(笑)‥‥

Band In A Box (8) 夏休みの自由研究 Affirmation つくり

せっかくの夏休みなので、BIABで1曲作ってみることにしました。
曲は George Benson の Affirmation。
ビルボード・チャートのPOP、R&B、ジャズの各部門で、同時1位に輝いた歴史的な名盤 Breezin'(1976)に入っている名曲です。まず George Bensonの驚異的なギタープレイを聞いて下さい。かなり若い頃の音源ですが、このグルーブは何ともいえませんね、私の理想形です。
(著作権の関係で消されてしまうので、You Tube のURLのみを。)

ジョージ・ベンソン George Benson Affirmation
https://www.youtube.com/watch?v=jglGvdmLe7o


この曲、George Bensonを師とあおぐ私は、自分でコピーして譜面に落として、セッションに持っていっては時々やっています。
(16Beatの曲なので、そういう雰囲気の店とメンバーの時しか提案しませんが。)
でもこういう曲はメンバーが原曲を知らないとどうもしっくり行かない。どうも Funk,Pops畑では少し古く、Jazz畑では新しすぎるらしく、曲はどこかで聴いたことあるけど‥‥位の反応で、演奏も余りすっきりいきません。残念。

まず、曲の構成は、オリジナルをセッション用に自作アレンジしたAkiバージョンです。
原曲は A(16)-A'(16)-B(8)の40小節が1コーラスで、ソロの受け渡しとコーダ時にVampが入り、リズム隊をバックに延々とBensonがソロを弾き倒すのがLiveでのお約束です。セッションでそんなことをやるとひんしゅくを買うので、Vampは8小節のC(8)としています。上のYou Tubeはアルバム発表直後なので、テンポを上げただけで Breezin' Versionにかなり忠実にやっていますが。

リズムは、コード打ち込み後に、BIABお決まりのスタイルの選択から。
原曲は、ハーヴィー・メイソン(Ds)のタイトなドラム。この人の8Beatっぽい16Beatは絶品です。決して手数が多くないスクエアなドラムは味がありますね。
今回は、「ソフトソウルファンクフュージョン」を選択。跳ね系の16Beatなので、ハーヴィー・メイソン風ではないのですが、別にデッドコピーしているわけではないので。
手弾きベースとエレピを含め、ゆるい感じがこの曲のダークな雰囲気にあっていると思うのですがどうでしょう。

今回の新しい試みとして、曲の途中でスタイルを変えるということをやってみました。Vampの部分を「70sファンクJ Brown」といういかにもな名前のスタイルにしてみました。原曲のVampの雰囲気が出たかどうか。実は、ここはスタイルを変えないで通しでやるのも雰囲気が出てむしろいい感じだったのですが、新しい試みにこだわってみました。

なお、ここで原曲といっているのは、Breezin'(1976) 版の方で、上のYou Tube Versionではないので注意。ぜひ Breezin'(1976) も聞いてみて下さい。

Affirmation(George Benson)(BIAB201408).WAV

※プレイを押しても開始しない時は、右肩のSoundCloudをクリックして、飛んだページのプレイをクリック

ギターはせっかくなので、7月にリペアに出してグレードアップした、Gibson Les Paul Studio 2004 Oil Finish。少し甘い音色がお気に入りのレスポールです。

エレピは、いつもの Korg Triton Leで。バッキングはBIABが弾いてくれるので、ソロパートのみです。原曲のロニー・フォスター(Key)のソロは、ほんとに味がありますね~右手で弾きまくるライン、この曲でのこの人の演奏は、最高にらしいとおもいます。

ちなみにギターとエレピ。アンプは Fender Mustang1から USBでPCに突っ込んで、エフェクトは掛けどりしています。アンプにUSBがあると、わざわざミキサーを介さなくてすむので、非常に便利です。

ギターは1発録りですが(もちろん何回か練習した後に)、またまた普段余り弾いていないエレピの録音に時間がかかる。しばらく練習するも、どうしても1発ですっきり弾けない。極力パンチイン録音をしたくないのだけど、結局、若干差し替え。リズムが少しよれているところがありますがお許し下さい。クオンタタイズを使うと手弾きの意味がないので。

ギターは、他トラックが完成した後でゆっくり再録音しようかと思っていたのですが、エレピを練習したり、途中でオーディオインターフェイスのドライバが一時行方不明になったりと、お決まりのすったもんだで時間がかかり、各トラック録音後、一部のトラックにエフェクトをかけてやっと完成。
とほっとした後で最初の録音のままのことに気がつきました。まあ、いいか。(笑)
DAWで曲を作るときは、だいたいこういうパターンで、ギター部分は一番短時間での録音になってしまいます。いつも半日ないし1日で仕上げるというのを目標にしているので。

かくして、ひと夏の思い出ならぬ、夏休みの自由研究が出来たとさ‥‥
(感想、批評等々、お待ちしています。)


Night Pool In Cairns, Australia

Band In A Box (7) オーディオ・コード・ウィザードは夢のツールか?

ポピュラー系音楽をやっている人なら、コピーをやったことが無い人はいないでしょう‥‥と書きつつやや不安がある。最近というか21世紀には、バンドコピー譜なるものが山ほど売っていて、中高生がバンドを組むと、楽器とバンドコピー譜を買ってきてそのまま演奏するのが普通だとか。

昔はそもそもバンドコピー譜なるものが無かったので、こういうことが不可能でした。
確かにビートルズの譜面本とかは売っていましたが、ギターはすべてローコード、中には4フレにカポとか書いてあるけど、たまたまTVで見た限り、どう見てもジョンレノンはカポを使ってない。要は、コードが概ね近いでしょ位で、後はフォークギターで弾き語りでもして下さい、というのが立派な楽譜集として売っていたのです。きちんと演奏するためには、まずコピーの技術を磨かなければならなかった。

でもコードの正確なコピーは、たとえ比較的シンプルなロックでも結構大変で、にわかバンドの中高生ではまず無理でした。大学に入って、クラシック上がりのキーボードをメンバーに入れて、いつもそいつにお願いしていたなんて人も多いでしょう。だからバンドのレパートリーは、常にキーボードの好みで決まっていたとかね。


Wisteria Trellis 2013.5

この悩みを解決してくれる必殺オプション機能が、BIABには備わっているのです!(やっと本題。)
その名も「オーディオ・コード・ウィザード」。
パソコン上のWAVファイルをこのツールで開くと、曲全体のコードが解析されサッーと表示される。
ああ、21世紀に生きていてよかった。

しかし、この夢のツールには、1つ大きな問題点があります。
『このコードコピーツールは、コードコピーができる人にとっては便利です。』
『コードコピーが出来ない人にとっては、このツールはほとんど使えません。』

なんじゃそれは?人をおちょくっているのか!という声が聞こえて来そうですね。
もしBIABを持っているのであれば、コード進行のわかっている曲を読み込んでみるのが一番早いですが、おそらく持ってないでしょうから、ここでは例を挙げてみます。

Key =Cで、最初の4小節はトニック(つまりコードCM7)が続く曲だとしましょう。
lCM7lCM7lCM7lCM7l となれば正解です。

でも大抵はこうは表示されない。例えば
l CM7l Em7l Em7l CM7l  と表示されてしまいます、なぜか?

コード・ウィザードのコード解析ルーチンは、私が想像するに
①その小節で鳴っているすべての音を把握。
②その内、1拍目でなっている最低の音(通常はベース)をルートにとるコードを想定。
③そのルートの上に、小節内の音を積み上げて、コードを決定する。
となっているようです。

コードCM7でも、普通、ベースはずっとCを弾いていることはありません。
3rd,5th,6th,9th辺りの音を混ぜながらベースラインを作るのが普通です。
ということは、1拍目が3度ベースになっている小節では、CではなくEがルートと考えられて、Eを基にしたコードで標記される訳です。

Key =Cにおける、CM7とEm7は同じ構成音だというのはすぐにわかると思います。
(これがピンと来ない人は、残念ながらこの時点でコード解析ツールを使うことが無理です。)
耳で聞いて、ここはトニックコードが4小節連続しているな、とすぐにわかる人であれば、先ほどの表示をすぐにlCM7lCM7lCM7lCM7lに手動で正しく修正できるはずです。


オーディオ・コード・ウィザードの画面  2014.6

3度ベースならともかく、1拍目に6thや7thが来ていると、コードネームはわかりにくくなります。トニックコードでないコード進行の中で、ベースラインがいろいろ動いているような曲では、さらに奇怪なコードになります。また、小節1拍目の最低音に、たまたまベースでなくオルガンが来ていれば、そちらの音をルートと勘違いしてしまいます。ギターの音もボーカルのメロディも1つの音と感知するので、奇妙なテンションがつくこともあります。
結局、曲を聞きながら、コード進行を見ながら、ここは概ねこういう進行になっているはずだと判断できないと、そのままでは、使い物にならないコードが表記されてしまいます。

他にも弱点があって、例えば分数コード表記に弱いようで、 G9sus4(Key =C)のようなコード表記が出てきてしまいます。間違いではないですが、普通は F/Gと書くのがお約束です。これから容易に想像できるように、ペダルトーンが続くところで、お洒落なボイシングをしている部分では、コード表記が無茶苦茶になります。ここはペダルトーンだから、コードを直さないとな、と1回聞いてピンとこないとこのツールは使えません。

コードコピーができない人にとって、やってみたい曲をこのツールに通して、コードをプリントアウトして、バンド仲間に配ったり、セッションでいきなり演奏したりできれば、好きな曲の譜面がいつでも手に入る夢のツールになるでしょう。でも残念ながら、そうは問屋がおろしませんでした。

これが『コードコピーが出来ない人には使えない』理由です。


Bio Cosmos  2013.5

コードコピーができる人にとっても役立たないだろ、コードコピーができるならそもそもこんなツールいらないじゃないか、という声が聞こえて来そうですが、そうでも無いんです。
コードコピーができるといっても、1回曲を聴いてピアノをぱらっと弾いて、さらさらとコードを書いていける人は、ほとんどいないでしょう。私を含めた大抵の人は、曲を聴いてまずベースをコピーしたのちに、小節順にコード把握を進めるはず。このレベルの人にとっては、100小節超の曲のコードを、ざっとでいいから瞬間的に解析表示してくれれば、あとは曲を聞きながら、音楽理論の知識を駆使しつつ、キーボードでコードを修正していけば完成します。これは、頭から1つ1つ音を取っていくよりずっと楽で、経験上、作業時間は1/3以下になる感じです。

つまり『このコードコピーツールは、コードコピーができる人にとっては便利です。』

さらに、もうひとつの問題として、実際の演奏はテンポが揺れているので、これに合わせて小節の間隔を1つづつ手作業で修正していくのに時間がかかります。打ち込み系ならほとんど手間がかかりませんが、ボーカル物のライブ等だとかなりの手間になります。

さすがに、メーカーも精度が今一と思ったのか、「このツールは、まだまだ発展途上で、必ずしも万全の精度を誇るものではありません」なんていうお茶目な注記がしてありました(笑)

やっぱり、急がば回れ、かな‥‥

Band In A Box (6) いったいどれを買ったらいいの?

本ブログのBIAB特集を読んで、買ってみようかなと思う人もいるのではと思い、どの種類を買ったらいいか考えてみました。
BIAB21は、EverythingPak, MegaPak, BasicPak の3グレードあり、それぞれ解説書付き、無しの全部で6種類が現在リリースされているので、なかなか悩ましいのです。
Amazonで、最近の価格を調べると、ランクによって機能も大分違うけど、価格もかなり違うので迷うところです。(なぜか解説書の価格がそれぞれ違う。なぜだ?)

Everything  \51,644(解説書付き) \49,019(解説書無し)
Mega      \23,298(解説書付き) \21,959(解説書無し)
Basic       \13,124(解説書付き) \10,908(解説書無し)


Chocolate Cosmos  2014.4

主な違いは、スタイルの数、リアルトラックの数、デモソングの数でしょうか。

スタイルはBIABが演奏してくれるジャンルを決めるもので、いわばこのソフトの一番の肝です。このスタイルの中に自分のイメージがなければ、望みの曲を作るのは難しい。当然、スタイルの数が多ければ多いほどいい。
また、BIABの楽器にはMIDIとリアルトラック(サンプリング)があって、特に生楽器の高品質な演奏は、リアルトラックが多いほど可能になります。
デモソングは、各スタイルを使った曲の数なので、多ければ曲つくりの助けになります。なかなかいいなと思ったデモソングをセッションで演奏したことがありますが、一緒の演奏者にこの曲いいねなんていわれた位の十分なクオリティーでした。

       スタイル数、リアルトラック数、デモソング数
Everything  4,550      1,362     10,200
Mega      2,470       197      3,830
Basic        810        68        860

ちなみに私は、Megaの解説書付きを買いました。
解説書は初歩的な内容なので、過去にBIABを1度でも買ったことのある方は多分必要ないでしょう。また、ともかくC/P最優先だということであれば、本来の説明書が結構詳しく丁寧に書いてあるので、これまた無くても困らないでしょう。
逆に、こういうソフトになじみがない、DAWって何?という方はあった方がいいでしょう。
私は、ここまでお金を出すのならあと2000円位、と思って解説書付きにしました。無駄だったとまでは思いませんが、なくても十分使えたと思います。ところどころのヒントは役立ちました。
以上を前提に以下を読んで下さい。


Band In A Box 21

いよいよ、この3種類、松竹梅の選択です。
まず Everythingは除外します。ここまで高価なものを買う人は、絶対に Everythingでなくてはいけないと確信のある方でしょう。そういう方は迷わず買うはずですから。スタイルが倍、リアルトラック数がMegaの約7倍は相当魅力的ですね。

さて、Mega とBasic、どう選ぶか。
多分スタイルの違いが一番支配的でしょう。コードを打ち込んで、色々なスタイルで次から次へと演奏させてみるということは、BIABで一番多い作業ですから。いわば、リズムと楽器があらかじめ打ち込まれているパターン数と考えればいい。
このBIAB特集で、Jazz スタンダードを4つのスタイルで演奏したのをアップしてありますので、冒頭の「目次‥‥機材」からBIAB特集のバックナンバーを見て下さい。
Megaの 2470スタイルの内訳は、ざっくり言って以下の感じです。

ジャズ系(4Beat,waltz,Bossa等)  20%
カントリー、ブルーグラス系    20%
ロック系(8Beat,Pops等)      15%
フュージョン系(16Beat,Funk等)  15%
アンビエント、民族音楽系      15%
テクノ系              5%
その他              10%

自分のやりたい音楽の選択肢が多いかどうかが一番重要です。
どこかのブログに書いてありましたが、やたらJazz系が多いと。
確かにJazz系は一番充実していると思います。Jazz系が不要な人には多すぎるかも。
一方、テクノ系は少ない。テクノ系をやりたいのなら、ループを貼り付けるソフトが既に沢山出ているので、そちらにした方がいいと思います。
問題はカントリー系。これがやたらと多い。日本ではまず使う人はいないでしょう。BIABはアメリカかカナダのソフトだと思いますが、あちらではやはりこのジャンルは必須なのか?

ロック系、フュージョン系も多い感じもしますが、ここはJazz系と少し事情が異なります。DTMで1曲でも作ったことのある人はわかるでしょうけど、曲の乗りの大部分はベースに支配されます。Jazz系ならほとんど生ベースでOKですが、ロック、フュージョン系だと、スラップベース、フレット手弾き、フレットレスベースと大きく3種類あり、それぞれ乗りが大きく違ってくるので、同じスタイル数でも1/2以下に換算して同等な感じがします。その分割り引いて考えないと。
Basic系のスタイルがどうなっているのかわかりませんが、普通に考えれば似たような比率で入ってると考えるのが妥当。このジャンル別スタイル数をどう評価するかでしょう。


Bouquet At My Home Entrance 2014.4

結局、Mega以外使ったことがないので、はっきりしたことは言えません‥‥
ということでは題名に偽りありとなってしまうので、ここで選択の際の結論を。

①Megaを買って後悔は全然ない。価格もまあまあだ。(2万円以内だと嬉しいけど。)
②Jazzのバッキングを作って、楽器の練習に使おうというのであれば、多分Basicで十分だと思います。
③DAWとの連携に自信がある人、いろんなジャンルをやる予定の人、BIABの旧バージョンを使っていた人なら Megaの価値は十分ある。
④(例外的に) Everythingを買おうかなと迷っているくらいなら買っちまえ!
⑤最後に当たり前のことだけど、何に使うかをよく考えて選択を。普通のDAW(Cubaseとか)よりはずっと簡単ですが、一定の根気と慣れは要求されます。

最後に有益な情報を。BIABは、非常にアップグレードの回数が多い。こういうソフトは3年に1度位づつアップグレードするのが普通だけど、BIABは既に21。半年に1回位アップグレードしているのか?
ということで最初はBasicを買っておいて、2年位使い倒してこれはいいなと確信が持てたら、その時に上級グレードを買うのも手ではないでしょうか。バージョンが5つ位進んでいるはずですから。

早く、BIAB仲間が増えないかな‥‥

Since 2012.9.23
プロフィール

Author:AKISSH
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地図とカメラ片手に旅を。
世界中の街を歩いてみたいな。
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100,000Hit記念(音源編その3)

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