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森と氷河のカナダ旅行記(14)  Fairmont Banff Springs、中世の城をさまよう

最後の朝、6時に目が覚める。外は山の斜面に沿って霧がかかってます。
せっかくなので朝食の前に、ホテルの中を探検してみようということに。
部屋を出たのが7時前だったので、ホテルの中はまだ人気がありません。


Early Morning in The Fairmont Banff Springs 2015.8

2階に下りると、案の定、誰もいない。お城のメインロビーのようなところもひっそり。電気が点いているので、ホテルのフロアーには違いないのだけど誰もいない。リゾートホテルの朝7時なのでお客さんが起きていないのはわかるけど、ホテルマンが誰もいないのはなぜ?

このホテル、外見も中世のお城なんですが、中もお城のよう。
帰ってから調べると、やはり中世の古城をモティーフに建てられたとか。
実は、今でもこのお城の構造がよくわかっていないのですが、1階がロビーといくつかのお店、上層階が客室で、多分2階(と中2階から3階?)がお城のフロアーになっているらしい。


Where Am I ? 2015.8

ともかく、構造がわかりにくい。エレベーターも見当たらないし、エスカレーターなどもちろん無い。
廊下を10mも進むと右に左に折れ曲がり、いきなりドアが。ドアをそっと開けるとこんな感じで部屋が。入り口にも何も書いていないのでこの部屋がなんなのかわからない。カフェでもないし、レストランでもないし。何かの控えの間なのかな。


Is it A Ball Room ? 2015.8

部屋を通り抜けると、廊下から下のフロアが見える。あれ、ここは2階ではなくて3階?そういえば、さっき廊下の突き当たりの階段を登ったっけ。まるでエッシャーのだまし絵の中を迷走しているような。
突然、大きな吹き抜け。下をのぞくと大広間が。これはひょっとしてダンスホールかなにか?
映画の1シーンで、貴族達がダンスに興じる1カットがあったような。しかし部屋にも外の庭にも誰もいないのは不思議だ。もしかして今、このホテルには僕達2人を除いてみな消えてしまったのか。

そういえば世界の7不思議に、メアリー・セレスト号という帆船がポルトガル沖で遭難しているのが発見され、中に入ってみると乗組員が1人もいない。しかし、1時間ほどまえに朝食をとった痕跡が残っていた。なんていう話がありました。まるで、その話しそのまま。


Long Long Corridor 2015.8

ダンスホールを抜けると、とてつもなく長い廊下が。
おーいぃ、誰かいませんか~と叫びたくなってくる。
歩きながら時々、廊下に面したドアを開けて中を覗いてみる。不思議と鍵はかかっていない。
中はさっきのように、何に使うのかわからないような無人の部屋ばかり。


Nobody In The Grand Dining Room 2015.8

と思って、また1つドアを開けるとだだっぴろい大広間に食事の準備が。
誰もいない。1時間ほど前に朝食をとった痕跡が残っていたら、本気で叫んでいたでしょうが、良くみると、これから朝食を頂く準備のような。
しかし、7時過ぎに、なぜホテルマンが1人もいない?正直、少しぞっとしてくる。


Like Maze Structure 2015.8

食事の大広間を抜けると、また迷路のような階段の連続。
壁には白黒写真がずらっと並んでいる。バンフが開拓された19世紀の写真のような。
後ろからドラキュラが追って来そうな複雑な廊下。後ろを振り向きたくない。


I Was Scared By The Closed Gate 2015.8

ある扉を開けると、いきなりお城の外に出る。尖塔周りの渡り廊下を10mほど歩いて扉を入るとまたお城の中。廊下にはタペストリーや中世の甲冑が。飾られているというより、今にも動き出しそうな。
なんて思って歩いていると、突然行き止まり。廊下のドアは、ゲートのように格子戸がはめ込まれている。Uターンして引き返そう。後ろからドラキュラが追ってこなくてよかった。


Somebody's Talking About In The Next Room 2015.8

また扉を開けると小さな部屋に出る。誰もいないテーブルの上には、季節の花。
と、人の声が。ざわざわした観光客の声ではない。耳を澄ますと、どうも正面のすりガラスの向こうに人がいるらしい。すべてすりガラスなので、向こうの部屋がまったく見えないのですが、雰囲気としては大ぜいの人たちが座って食事をとっているような。ホテルのレストランなら出たり入ったりでざわつくはずなのに、やけに静かな食事の様子。ガラスに近寄っても、朝食というより、夕食後に暖炉にあたりながらブランデーを飲んでいるような雰囲気。
映画なら、思い切って扉を開けて入ると、一斉にこちらを見るテーブルの客の顔はずべて髑髏、か。


We Finally Came Back To The Real World 2015.8

さんざん歩いて、もう、自分達が2階にいるのか3階にいるのか判らなくなってきた。
と、下に向う広い階段が。階段の下が明るい感じがするので思い切って下っていくと、見慣れたホテルのメインロビーが。椅子に座りながらニュースペーパーをゆっくり繰っていた老人が顔を上げる。
階段を下りた私と目が合う。

「コホッ、あなた、お顔が真っ青だけど朝から何かあったのですか、コホッ」
もしかするとそう言いたかったのでは‥‥‥

(実話ですが、幻想のようでもありました。)

Comments
 素敵ですねえ
僕が好きなお城の条件は、とんでもなく豪華な事と、迷路のようになってる事です。このホテルは、まさにそんな感じですね!ああ、ここで働いてみたいなあ。
 Re: 素敵ですねえ
BACH BACHさん、コメントありがとうございます。
私も、こんなお城?に泊まったのは初めてでした。
カナダ編は次回で最終回なので、よろしくです。


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