Weekend In 心は L.A.

音楽と楽器、そして時々海外に

 

音楽夜話 「ダンナ様はFBI」 これは爆笑もの、そして‥‥

このブログ、音楽と海外旅行話を中心にして、それ以外のイシューは、私の嫌いな日記的ブログにならないよう意図的に省いてきました。でも、今回は例外です。

ダンナ様はFBI

「ダンナ様はFBI」(幻冬舎文庫)平成24年発行なので、まだまだ新しい本です。
筆者は田中ミエさんというフリーライター。フリーライターといっても、朝日新聞のコラムを10年以上連載していた方ですから、その世界では相当有名な方でしょう。私は朝日新聞を読まないので、存知あげませんでしたが。

中身は、まさに表題どおり、30代キャリアウーマンの前に忽然と現れた現職FBI氏が、なぜかプロポーズして、日本で一緒に暮すなかでのまさかの出来事。

出会いは、ホテルの廊下でVIPをガードするFBI氏が、何かの誤解でミエをとうせんぼ。腹立ち一杯で帰宅した自宅に、深夜そのFBI氏から電話がかかってくる。電話番号どころか名刺交換さえしていない(むしろ廊下で10分ほど喧嘩しただけの)相手からなぜ?
なぜなぜと言っているうちに、なぜか結婚。
このあたりのエピソードも色々書かれているのですが、小説なら、そんな馬鹿な!で一蹴されてしまうような内容。しかし事実は小説より奇なり。
(以下、FBI氏のことを筆者が書いているようにダーリンと呼びます。)

結婚後、ダーリンはFBIをセミリタイアして日本に定住。
FBIでは、外国の麻薬シンジケートを追跡、壊滅するチームに所属していたとかで、そのエピソードも書いてあるのですが、中身が凄い。銃撃戦で自分の同僚がすぐ脇で撃たれて死亡した時もあったとかで、40歳になって生き残っている人は、概ねリタイアするのだとか。このあたり、もっと読みたい感じがするのですが、おそらく絶対口外するなとダーリンから口止めされているのでしょう、ごく一部だけ紹介してあります。


Narcissus

そして本題は、日本での新婚生活。極力ネタばれにならないよう、最小限に抜書きで。

ダーリン「まさか自宅に来た郵便物をそのまま捨ててないだろうね。世界中の事件が、最初は文書漏洩から起こっているのだよ。ウォーターゲート事件だってそうだった。君の手紙だって世界中で悪用される危険があるのだよ。」
ミエ(日本の雑誌ライターの家に来る手紙が原因で起こる、世界的な事件なんてある訳無いでしょ!)⇒ 心の声。当然、ダーリンには言えず。
ダーリン「最新式のCDも処理できるシュレッダーを直ちに用意して欲しい。」

アメリカから日本への移住は手間がかかるようで、婚約中、アメリカからしばしば働いているミエに上のような電話がかかってくる。まだ昭和時代で、Eメールも無かった頃ですから。
インターネットもない時代に、苦労して業者を探して電話をすると、
業者「あんた、何者? 誰かに頼まれてるの? CDを処分できるシュレッダーだなんて、やばい仕事してるんじゃないだろうね?」とガチャ切り。

ともかく、こんなエピソードが満載なのですが、このダーリン、身長187cm、体重100kg超の金髪とあって、どこからみても普通の人じゃない。その普通じゃない人が、超真剣にミエに色々な指令を下すのが、目の前で交わされているようで、何度も噴き出してしまいました。ミエも「いつの間にかに下っ端のFBIになったよう」に奔走。

一方、ダーリンがミエを愛しているのもひしひしと伝わってくる。
でもその伝え方が、もう少し普通のやり方があるでしょ、とミエ。
ほのぼのする部分もあるのですが、やっぱり爆笑のところが多い。加えて、職業柄か、ダーリンが異常に正義感が強いサムライのような男で、言っていること1本筋が通っているので、なおさらやっかい。
でも、正義感とは私が一番大切にしている価値観なので、そういう熱い男と1度、話してみたかったよ。


The Jail in Alcatraz 2016.1

私の下手な紹介文でこれを読んでみようと思った方、カフェで読むのは要注意です。本当に、コーヒーを吹く危険がありますから。今はネットですぐに探せるし、売れた本らしく中古でも結構出回っています。私は、月2通いのブックオフで108円で買いました。
あっ、買うなら必ず単行本でなく文庫本を買って下さい。文庫本に追加された終章を読まなくては、意味がないと言っても言いすぎではないですから。

終章のネタバレをする訳にはいかないので、何も書けないのですが、一番心が震えたところは、ミエと2人の間の一人娘がサンフランシスコのアルカトラズ島を訪れた時の次の一言。(新婚生活からかなり時間が経っています。)


娘は、アルカトラズ島の隅々までカメラ片手に見て回り‥‥‥‥6時間も島にいたのである。


昨年、アルカトラズ島に自分が行って、そこに6時間いるということがどういうことか痛いほどわかるので、娘さんの心を思うと本当に涙がこぼれそうでした。
読んでよかった‥‥

Comments
 読んでみます
何だか奇想天外な話で面白そうですね。。。

私は昔からロシア・フランスの古典が好きで、時間があるとドストエフスキーを読み返している暗い読書家です。

でもたまには気分転換に読んで見たいと思います。今はギターも殆ど練習していないので、時間はありますから。

ご紹介頂いてありがとうございます。
 Re: 読んでみます
コメントありがとうございます。
Les Paul L-5さん、読書家でもあるのですね。
私も本は好きなのですが、9割以上はノンフィクション(仕事関係含む)だったので、
違うジャンルもたまにはと、ブックオフで目に付いた本をあれこれ買ってきています。

表紙のお気軽なノリだけでなく、上には書きませんでしたが、
なるほどと思わせられる部分もある、いい本でしたよ。

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