Weekend In 心は L.A.

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マレーシア1人旅珍道中 (4) 高速バスでミャンマーのガイと並ぶ

今日、向かうマラッカは、14世紀にマラッカ王国が建国されたが、東洋と西洋を結ぶ海上交通の拠点という地政学的な特徴ゆえ、明、ポルトガル、オランダ、イギリス、日本と世界の列強に翻弄された歴史をもった地域。色々な国に支配されたということは、今となっては色々な国の建物が残っているということで、都市全体が世界遺産となっている。地図を見ると、ヨーロッパからアジアに船で向うためには絶対に通らなくてはならない、海の要衝の地であることが一目瞭然。


(出典)アジア見聞録  Blue Star=Malacca

さて、長距離バスは全指定席のはずなのに、私の19番シートには既に誰かが座っていた。これは何かの間違いであろうと「私の席は窓側の19番シートですが?」と声をかけると、お母さんに悪戯が見つかった子供のような顔で、先客は通路側18番シートに移動した。
ったく、油断もスキもありゃしない。
座ってからその人をちらっと見ると、かなり若い兄ちゃんだ。おまけにニコニコと人のよさそうな顔をしている。ニコニコしている人がすべて善人だと決めつけるのは、海外旅行では非常に危険だと読んだ記憶もあるが、少なくとも隣で苦虫をかみつぶした顔をされるよりはずっと気持ちがいい。
行きの飛行機で隣の人に声をかけそびれてしまったので、ちょっと反省して、どうせ一人旅、旅は道連れの気持ちで積極的に声をかけてみようと決めていた。

(教訓その3)1人旅なら、周りの人に思い切って話しかけてみよう。

(会話はもちろん英語ですが、読みやすいよう、私の言葉は日本語で、相手の言葉はカタカナで書くことにします。)
私「マレーシアに住んでいる方ですか?」
相手「イエ、ワタシハ、ミャンマーノヒトデスヨ。」
「マレーシアにはちょくちょく遊びに来るとか?」
「イエ、マレーシアニハ、ハジメテデスヨ」
「ミャンマーからだと2時間位かかるの?」
「イエ、バスデキタノデ、1ニチイジョウカカリマシタヨ」

日本人にとっては、マレーシア人とミャンマー人など到底区別つかない。てっきりマレーシアの人かと思った。また、今回の旅行で、日本人は海外旅行といえば飛行機が当然だが、アジアでは飛行機での旅行は相当な贅沢で、海外旅行といえばまずバスということを知った。日本人としてバスでの海外旅行が、そもそも想像できないのは止むを得ないが。

それにしても、ミャンマーからマレーシアまでバスで来るなんて、まったく想像が出来ない。ある意味、イースター島に飛行機で行く以上に謎の旅行だ。マレーシアとミャンマーは国境を接しているのか、途中にタイランドが挟まっているのか知っている日本人はほとんどいないだろう。
(正解は後者ということを今知りました。)


Shops In The Malacca Sentral Terminal       2016.8

こうして、バスでの2時間はミャンマーの若者と話に花が咲きました。となれば良かったが、そうはいかなかった。この若者、シャイな性格なのかと思っていたが、どうも英語が達者でないようだ。私だって日常会話がやっとではあるが、普通に進んだのは最初の10分位で、だんだん返事が怪しくなってきた。
私の簡単な質問にも、しばらく考えてから「イエス」と返事がくる。
「マラッカで最初にどこを見る予定?」という、絶対イエス、ノーで答えられない問に対しても、しばらく考えてから「イエス」。そして返事が怪しくなってくると同時に一層ニコニコ顔になってくる。

成程、アメリカやヨーロッパで、日本人は何を聞かれてもニコニコしてイエスとしか言わない、ということはこういうことだったのか。この手の話は、もちろん英語が出来ない日本人を馬鹿にした小話なのですが、このミャンマーの若者を馬鹿にする気は全然おきなかった。ミャンマーにはミャンマー語という立派な言葉があり、英語が出来るかどうかで文明人か否かを判断するような感覚は大間違いだと思う。
ただ、異国人どおしコミュニケーションを図るには、やはり英語が現実的だ。ミャンマー語なんて筆談でも無理だし。

(教訓その4)外国人だからといって、英語が話せると思ったら大間違いだ。


The Young Guy From Myanmar 2016.8

残念ながら貴重な2時間を、イエスと笑顔の連続で過ごす余裕が私にはなかった。マラッカでどうやって歩き回るか概ね計画を立てたいし、お昼をどこで食べるかもざっと当たりをつけておきたい、、、、、正直いえば窓の外の景色だって貴重な1コマコマだ。
日本語であれば、適当に会話しながら地球の歩き方を読むことだってできるけど、やはり英語で会話するとなると、片手間に会話を進めるというのは難しい。

ミャンマーの人なら、2年前にアウンサン・スー・チーの映画を見て感動したよと話そうかと最初、一瞬頭を横切ったが、我々2人がアウンサン・スー・チーの映画をネタに、軍事政権時代のミャンマーの話するのは、映画「メッセージ」でエイミー・アダムスが異星人と会話をする位の苦労が必要だっただろう。

結局、記念に1枚一緒に写真を撮ったあと、私は本で情報収集をし、景色を眺めることに。
もう少し意思が通じたら面白かったのにな、残念だよ、ミャンマーガイ。


Rustic Malacca Sentral Bus Terminal 2016.8

高速バスは、マラッカの旧市街に直接アクセスするのではなく、4km離れた郊外のマラッカセントラルというバスターミナルに到着。ちょうど2時間。クアラルンプールのバスターミナルとは似ても似つかない田舎のターミナルだ。そこから地元の路線バスに乗り換えて、約20分でマラッカ旧市街に行ける。

バスターミナルに着き、高速バスを降りる。
最初の30分だけ一緒に話した、ミャンマーガイを目で探す。確か先に降りたはずだが。
10m先をキョロキョロしながら歩く彼を発見。目があった。
あの恥ずかしそうな笑顔が返ってきて、お互い思いっきり手を振った。

あれ、なんだか胸が熱いよ‥‥‥

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