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Weekend In 心は L.A.

音楽と楽器、そして時々海外に

 

Living Inside Of Your Love(1977)   Earl Klugh、初期の傑作

70年代後半のフュージョンブームで、一人だけまったく違うギターサウンドだったのが Earl Klugh。
初期の傑作アルバムと言えば、1枚なら Finger Paintings(3rd)(1977)を挙げたいけど、Living inside Your Love(2nd), Magic in Your Eyes(4th), Heart String(5th)の4枚は、今だ Earl Klughの代表作の位置を譲らないと思います。

今夏、New Yorkの Blue Noteで聞いてから、Earl Klughをぜひ1曲カバー録音してみたいと思い、あれこれ弾いてみて、やはりこの曲に落ち着きました。アルバムタイトルになった位ですから、2枚目の中で一番の自信作にして彼の代表作。
80年代に来日した時に「渡辺貞夫マイディアライフ」に出演し(当時のビッグネームの来日Jazzミュージシャンは、大抵、招待されていました。)渡辺貞夫コンボと Earl Klughが行った45分のセッションが流れたのですが、最後に演奏したのがこの曲でした。それにしても、今では信じられない位の貴重なセッション。録音したテープはどこかに行ってしまったけど。


I walked along the street nearby Union Square . 2017.8

まず、曲の構成。私のカバーは、以下に書くようにオリジナルからは若干アレンジしてあります。
オリジナルでは、イントロの24小節はエレピのアルペジオに女性コーラスが加わり、ふわっと盛り上がってくるとてもいい雰囲気なので、ぜひ You Tubeで聞いてみて下さい。
カバーのイントロは、オリジナルと同じコード進行ですが、テーマ直前の8小節をアップテンポで流しています。このイントロ、実は、George Benson & Earl Klugh Live in Japan Version(多分、1988年の来日時)です。

BIABのスタイルは、今回は「ソロモントゥーノボサドラム」を使用。やや音程がはっきりしないと生べのようなベースと、トレスギターというブラジル風上物サウンドが特徴。動画はNew York Uion Square の朝市で、動画作成は、Video Padです。
使用ギターは Gibson LP Studio 2004。ともかく、一度お聞き下さい。



テーマは、17小節の前半(A)と12小節の後半(B)の全29小節。
実は、テーマの頭2小節のコードがどうもすっきりしません。コピー譜のようにとりましたが多分違うでしょう。F#m7/A ⇒ Cm11(あるいはC7sus4)という感じもします。いずれにしても2小節目のF音がポイントですから、これを生かしたコードになるはずです。

(※ その後の研究で、1,2小節目は、Amaj7 ⇒ Bb/C で、ほぼ間違いないだろうという結論に達しました。いろいろな音源の演奏では、テンションコード等でシンプルなコードにはなっていませんが、オリジナルはこの進行でしょう。 2018.2.18)

5小節目から8小節目まで転調し、キー Dから単三度上がって Fに行くのが、わくわくする感じでとてもいい。ただの甘々ポップ曲でないことが最初の8小節でわかります。こんな綺麗なメロディの裏でよく考えたなという感じです。

コピー譜の9小節から16小節はKey=Fに転調して、臨時記号もそれに従っています。普通の譜面なら通しでKey=Dで書くのでしょうが、#の乱発で見にくくなるし、Muse Scoreは一旦転調を指示すると、その調号で記譜してくれるので。

11小節から17小節は3+3+1という風にくくれそうです。メロディを優先した譜割でしょうか。
後半の12小節は、キーDに戻ってスピード感あるフレーズで一気に行きます。
テーマが終わると、イントロと同じコード進行で Interludeの8小節。
以下のコピー譜は、テーマ部分29小節です。それ以外のイントロやインタールードは同じ4小節の繰り返しで、すぐにコピー出来るので省略します。



この後のソロ回しに一工夫あります。オリジナルではテーマの29小節を回しています。普通のEarl Klughのライブでもこの構成でやっています。でも、セッションでやると中々上手くいかない。そもそも29小節と半端だし、2-5-1のコード進行が並んでいる訳でもないので、初見でソロをいい感じにとるのが難しく、バッキングもうまく組み立てられない。(あくまで我々レベルが初見でやる場合。)

と思って、George Benson & Earl Klugh Live in Japan Versionを聞くと、なんとInterludeの後も、この4小節のコード進行で延々とソロをとっている。調性はほぼDメジャー1発ですし、バックはⅣ△7を主体に流しているので、1発で弾いても結構かっこよく響きます。ということで今回のカバーは、こちらのバージョンで作ってみました。そのうち29小節テーマでソロをとったカバーも作ってみようかな。

George Benson & Earl Klugh -Living Inside Your Love
https://www.youtube.com/watch?v=TkYhh56fuMg

ちなみに、George Benson & Earl Klugh Live in Japan Versionは、You Yubeの上記URLなのでぜひ聞いて下さい。なんとテーマメロディはGeorge Bensonのボーカル。オリジナルのテンポが142位なのを175まで上げての演奏は、疾走感があってスピーディで本当にかっこいい。特に、George Benson のソロに入るところ(3:03付近)が最高にかっこいいですね。それに続くEarl Klughの手弾きアコギソロも、ふっと冷静になる感じが大人っぽくていい。

ということで、最初のコピーから何年かがかりで、やっとこの曲をカバー録音することが出来ました。
New York の Blue Noteで、この曲に関する素敵なエピソードがあったのですが、それは今後書く予定の NY旅行記の中で書くことにします。

しかし久しぶりのカバー作成は、アプリと機材の操作の仕方を思い出すのに時間がかかった‥‥‥

Comments
 アール・クルー
「フィンガー・ペインティング」は別格としても、初期のアルバムはどれも素晴らしくて、自分はLP時代にレンタルした際、「フィンガー~」と「ハートストリングス」を90分テープのA/B面にしていて、なんでアルバム順にしなかったのか記憶があいまいです。

ベンソンとのライブは、ベンソンにおいしいところを持っていかれたような編曲ですが、クルーのアドリブも見事で、ガットの指弾きで、よくもまあというくらいの演奏ですし、ベンソンのバックバンドだったときの影響が大きいのかなという印象です。

AKISSHさんのカバーは、ソフト&メロウの王道のような音色、フレーズで、ウエスのカバーを出した頃のリトナーの雰囲気もして、「キャプテンカリブ」の双方のバージョンを聴き比べた時みたいに楽しめました。
 コード進行
私の聴く限りで申し訳ありません・・・。間違っているかも知れないです。
曲を聴く限り・・・Youtubeでも少し聴きましたが。頭の1小節目はF#分のDだと思います、2小節目はG分のFかなと思います。 Cm11はまず違うと思います。

16小節目も聴く限りではEdimかなと聴こえますね・・・問題は17小節目ですが
Am9/A分のD7に感じます。あくまでも私が聴いただけですので・・・正確にコピーした訳ではないので、参考になればと思います。
1小節目は100% F#分のDに聴こえます。

でもコード進行は別として演奏は素晴らしいです。上手いとしか言えません。
いい演奏が聴けて嬉しいです。
 Re: アール・クルー
ギターマジシャンさん、コメントありがとうございます。
ギターマジシャンさんなら当然ご存知の曲でしょうが、ベンソンとの傑作ジョイントはご存知だったでしょうか。
(この演奏は本当に大好きです。)
「フィンガー~」と「ハートストリングス」の90分テープとはゴージャスですね。
いつか、彼女を乗せた時カーステレオで流したいと思いつつ、そんな時はついぞこなかったりとか(笑)

ソフト&メロウの王道のような音色とは、よく言って頂きました。
裏返して言えば、70年代のクロスオーバー時代の音から1歩も進歩していないとも言えますが、
それが自分の音だからと開き直っています。
私のギターはともかく、この名曲を、今改めて聞いて頂いただけでも満足です。
 Re: コード進行
kamiyo.mさん、いつもコメントありがとうございます。
今まで、何度となくコード譜を載せてきたのですが、コードの指摘を頂いたのは初めてで、喜んでいます。
自分の譜面でギターを弾いてくれた人がいると感じられるのですから。
自分もそれほど耳がいい方ではないので、いつも譜面に起こして、セッション等で1回あわせてから、
ここ違うと思う、なんて指摘されています。

自分で長時間悩むより、耳のいい人のアドバイスを聞いた方が早いし。
でも、16小節目はdimサウンドには聞こえないような気も、、、難しいですね。
貴重なアドバイス頂いたので、もう少しコードを追っかけてみたいと思います。
大したこと無い演奏に、200%の感想ありがとうございます。
ギターはともかく、この名曲を聞くきっかけにはなる音源になったかなと。
 Earl Klugh!
アール・クルー、大好きでした!
アコースティックギターの美しい音色を思い出します。
例の喫茶店で、カセットテープに入れてもらい、車の中でよく聴いていました。
AKISSHさんをはじめ、ここに集まっておられる方々は、皆さんとても詳しく、私などが話に加わるのはとても気恥ずかしいのですが…。ただ、高校から大学、その後数年間はジャンルはメチャクチャながら洋楽ばかり聴いていました。サンタナについても書いていらっしゃいましたが、私などは「Black Magic Woman」位しか曲名は知りません。
でも、当時の事がいろいろ思い出されて、何だかほっこりします。
 Re: Earl Klugh!
こんにちは、ぐでトムラさん。コメントありがとうございます。
アール・クルー、大好きだったと聞き嬉しく思います。
ギターをやっている連中にも、ジャンルを超えて愛されていたような。
好きな曲のカバーも聞いてもらうことが出来てよかったです。

高校から大学を通じで洋楽を聴かれていたのなら、
ほぼ99%似たようなものを聞いていたでしょうね。
コメントをやりとりしているブログ友達も、同世代にして、音楽好き。
ただ、肩の力は皆抜けて、再び音楽を楽しんでいますので、
気楽にのぞいていただき、例の喫茶店の思い出話しでも、ブログにしてください。

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Since 2012.9.23
プロフィール

Author:AKISSH
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休日は、You Tubeで好きな曲を見つけて
コピーしたり、カメラ片手に旅を。
世界中を歩いてみたいよ。
(このブログについて)
(5th Anniversary)(その1)
(5th Anniversary)(その2;音源編)
(5th Anniversary)(その3;音源編)

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