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Weekend In 心は L.A.

音楽と楽器、そして時々海外に

 

Circle in the Forest, Brilliant Streams, Cryptogam Illusion,Bird Eyes View,Marching Grass on the Hill by Asturias


L to R
1st Circle in the Forest (1988)
2nd Brilliant Streams (1990)
3rd Cryptogam Illusion (1993)

ネクサスレーベルから来春、Asturiasの1st,2nd,3rdが再発される。「日本を代表するプログレッシヴ・ロック‥‥の名盤、貴重盤、稀少盤を‥‥リイシュー」がうたい文句で80年代から90年代の廃盤101タイトルが再発されるとか。かつて聞いた層が、いい歳になって少しばかりの経済的余裕が出来たところに、著作権の関係で安価に再発できるコンテンツをぶつけて大人買いさせよう。なんて、斜に構えた見方は横において置いて、101タイトルを眺めると懐かしすぎて笑ってしまうくらいです。
(もっともこの3枚、2013年に、キングから再発されていますが。)

Asturiasとは、バンド名というより、大山曜というコンポーザーが、自己の音楽を表現する手段として、その時その時で一番適したメンバーを集めたユニットを命名したもの、と考えた方が近いようです。
大山曜は、"Tubular Bells(1973)"の Mike Oldfield に深く影響を受けていて、作品を聞けばすぐにわかるのですが、ピアノ、ギター、ベース等のマルチプレイヤーにして、クラシック音楽にもかなり影響されているのは間違いなく、その演奏パーツを自分の思い通りにコントロールする手段として、シーケンサー等を使用し多重録音サウンドを作り上げています。


忍野八海(1)   2017.11

1st,2nd,3rdのメンバーは、大山曜と、津田治彦(Guiter/新月)、花本彰(Keyboards/新月)、桜井和美(Drums/アフレイタス)という日本のプログレッシブロック界の名プレイヤー3人に、上野洋子(Vocal/ZABADAK)やクラシック系奏者をゲストに加えています。

1stを発表した1988年には、プログレッシブロック時代はとうに去っていて"Tubular Bells"に影響を受けたようなクラシック風味とニューエイジ風味を取り入れた曲は、一部のファンの評価しか得られませんでした。大衆に受け入れられるかどうかは、音楽の価値には何の関係も無いとは思いますが、商業ベースにのらないということは、早期の廃盤という形で世の中から忘れられる運命でした。多重録音をベースにしたサウンドはライブで再現しにくいことも有り、ライブ活動を余り行っていなかったのもメジャーになれなかった理由でしょう。全体としてはニューエイジミュージック的色彩が支配しているものの、「Brilliant Streams」 (1990)の1曲目”Highland”など、変拍子の重量感のあるプログレフュージョン的な曲などは、いかにもライブ受けしそうで、一度聞いてみたかった気がします。


L to R
4th Bird Eyes View (2004)
5th Marching Grass on the Hill (2006)

この後、ゲーム音楽クリエイターとして活動しつつも音楽シーンから遠ざかっていましたが、2003年にクラシック系ミュージシャンを集めて「Acoustic Asturias」(アコアス)として第2期をスタート。メンバーは、川越好博(Piano)、北辻みさ(Violin)、筒井香織(Clarinet,Recorder)というクラシック系の若手を集めていて、楽器編成を見ただけで普通でないのがわかると思います。(メンバーはその後、入れ替わっています。)「Bird Eyes View」(2004)と「Marching Grass on the Hill」(2006)を発表。

今、この2枚のアルバムを聞くと本当に素晴らしい。北辻みさのViolinと筒井香織の木管はすばらしい好対照で、これまで聞いたことのないサウンドを実現していた。「Bird Eyes View」の”Adolescencia”の鋭利な氷のようなViolinのメロディーと木管、ピアノ、「Marching Grass on the Hill」の”Coral Reef”の木管と大山のアコギのからみや、”Water Fall”の主題がViolinと木管で何度も変奏されている様を聞いて欲しい。川越好博もクラシック育ちらしく、時に対位法的なピアノサウンドがフロントの2人をしっかり支えている。コードで調性を支配するジャズ的奏法とは明らかに異なっている。

この時期は、大山曜だけでなく筒井香織もかなり曲つくりに加わっていたようで、プログレ色は薄れ室内楽的色彩がかなり強まっています。まさにOne and Onlyのサウンドだ。もともとは余りライブバンド指向でなかったAsturiasが、この時期はかなり活発にライブを行っていました。しかし、90~00年代前半は、個人的に音楽と最も離れていた時期で、ライブを1度も聞くことなく第2期は終了。
(ちなみに筒井香織さんは、現在はフランスで音楽留学兼音楽活動中です。日本に戻ってきたときに、クラシックどっぷりでなく Asturiasでクロスオーバーな活動を続けてくれることを期待します。)

リアルタイムでライブが聞けなかったのは本当に残念だ‥‥‥


Comments
 日本のプログレ
恥ずかしながら私は海外のプログレバンドは、かなり聴きましたが日本のそれとなると全く聴きませんでした。

日本にもプログレバンドがいらっしゃる事・・・当然知ってはいましたが縁がなかったのですね。
なにしろ中学生後半からはハードロックからフュージョンへ行ってしまったので聴くチャンスがなかったです。

こちらのバンドも初めて知りました。ギターの方のワインレッドのレスポールカスタムに目が行ってしまいます。きっといい音してると思います。
 Re: 日本のプログレ

いつもコメントありがとうございます。
日本人の凝り性の性格に合うのか、世界の中でも日本はかなりプログレが盛んな国のようです。
ただ、初期キングクリムゾンのフォロワーのようなバンドが多発して、
やがて自滅して行ったような気がします。

いままでの音楽、聴き飽きたな、何にも聞きたくない。
となった時に、ひょっとすると Asturias が耳に止まるかもしれません。
それまで頭の片隅にでも、置いておいて下さい。

 アストゥリアス
アストゥリアスは、プログレ好きの友人から、フュージョンやヒーリングが好きならば、気に入るんじゃないかと言われ、クラシックギターの曲名に「アストリアス」があったり、ギターのメイカー名にもあるので、アコギの活躍するバンドだろうかなんて想像して、1枚目を買いました。

どちらかというとピアノメインで、プログレよりはヒーリングかなと思いつつ、ギターソロの入っている曲は、かなり気に入りましたが、新月のギタリストだったのですね。

日本のプログレは、河合楽器に通っていた頃、ピアノ教室にノヴェラの永川の追っかけをしている女の子がいて、プリズムやイングヴェイみたいな曲もあると言われ、ノヴェラやジェラルド、ページェント、ブラックペイジなどを聴きました。

ブラックペイジは、カシオペア、スクエアとは別の流れの関西フュージョンやプログレ系フュージョンになるのか、99、羅麗若とか、いろいろなバンドがありましたね。
 Re: アストゥリアス
コメントありがとうございます。
旅行記を11月中に終わらせたくて、なかなか音楽のことが書けませんでした。
1stは、一番ニューエイジ側に振れたサウンドという気がします。

プログレというジャンルが、看板とは裏腹に最も守旧的なジャンルの一つになった経緯は、
よくご存知だとは思います。そんな中で、自分の新たなサウンドを追い求める人はいいなあ。
歳をとると感性が鈍くなったのか、なかなかはっとする新しいサウンドにめぐり合いませんね。

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