FC2ブログ

Weekend In 心は L.A.

音楽と楽器、そして時々海外に

 

Borboretta(1974) By Santana ラテンフュージョン3部作の終り



Carlos Santana : Guitar, Vocal, Percussion
Tom Coster : Keyboards
Armand Peraza : Conga, Percussion
Jose Chepito Areas : Timbales, Percussion
David Brown : Bass
Jule Brussard : Sax
Leon Patillo : Vocal, Keyboards
Leon Chancler : Drums, Percussion
[Guest]
Michael Shrieve : Drums
Airto Moreira : Drums, Percussion
Flora Purim : Vocal, Percussion
Stanley Clarke : Bass
Michael Carpenter : Echo Prex

Caravan Sarai(1972)、Welcome(1973) 、Borboretta(1974)は、サンタナの中ではラテンフュージョン3部作とも呼ばれる異色作でした。Caravan Sarai以外は、当時のロックファンからはほとんど評価されませんでしたが、ブログをあさってみると、特にフュージョン、ジャズ好きからは高い評価を得ているような気がします。今聞いてみると、70年代後半のフュージョンブームを5年ほど先取りしていたサウンドだったんだなあ、という気がします。

Caravan Sarai(1972)と Welcome(1973)の記事は、こちらです。
Caravan Sarai(1972) By Santana 絶頂期の始まり
Welcome(1973) By Santana 異色作にしてMost Favorite One

3部作最後の Borboretta は、4thのトータルアルバムの香りでも、5thの洗練されたインストとボーカルの融合でもなく、いや両方をミックスしてしまったので、ストレートで美味しいコーヒーにミルクと砂糖を入れすぎてしまったような中途半端感で、少し散漫になってしまった気がします。1曲1曲は悪くない。ジャズ、フュージョン畑の人を沢山入れて作成したので、それぞれが曲を上手にこなしている。Return To Foeverだよ、といっても通用するくらいの曲もある。でも、以前からのロック畑のメンバーと明らかに異なる方向性だったので、コンセプト無しにやったセッションワークのような、悪い意味でパッチワークのような感じがします。

Flor De Canela から Promise Of A Fisherman への流れは Caravan Sarai そのもの。Life Is A New は Welcome に入っていてもおかしくない。(特にこの曲のドラムとキーボードはWelcomeとうり2つですが、誰なのか?)この時代の傑作は、実は同時期に発表された「ロータスの伝説」(1974)というのが衆目の一致した(いえ、私の)見方です。
サンタナ自身も、この路線を追及すればするほどミルクと砂糖を入れることになってしまうと気がついたのか、次のアルバムでは再びメンバーチェンジして、Amigos (1976)という原点回帰のようなアルバムに転換しています。しかしこれ以降、メンバーで音楽を作るというより、その時その時のやりたいサウンドにあったメンバーを集めるという感が一層強くなり、私も Michael Shrieve が脱退したあたりでいつの間にか興味を失っていった‥‥

いかにセールスを上げるかだけを目的に作られた商業ロックが、普通になってしまった時代からこの頃を振り返ると、まだまだミュージシャンがやりたいことをやっていた時代だったなあ、という気がします。80年代以降、ロックが急速にビッグビジネス化していく直前ともいえるでしょう。

ひょんなことからサンタナ3部作を書くことになってしまいました。
久しぶりにこの3枚を聞き、関係ブログをあちこち探ってみました。
以下は、相当聞きこんでいる作者のユニークな視点でのブログでお勧めです。
是非、こちらも訪問してみて下さい。作者の方へ連絡がつけばいいのですが。
⇒東京が大雪の夜、SilverSack様から連絡を頂きました。
Santanaの記事にあわせて、大橋純子の記事にもご感想を頂き、ありがとうございました。

★black noise/white silence
(TTBさん)
サンタナの人事異動を考える①~ラテンロック全開だった初期ラインナップ
(①~④までのシリーズ記事になっています。)

サンタナの頻繁なメンバーチェンジに焦点をあてた記事は、独特で非常に興味深いです。
>たまにいますよね、メンバーが音楽的な造詣が深くてどんなジャンルでもこなす器用な‥‥バンド。
>サンタナは違います。彼等は音楽性が変わるごとにメンバーも変わります。これでもかってくらい。
そのとおり!

>激動の70年代80年代を音楽性の激しい遷移と過剰なまでの人事異動で乗り切ってきたバンド
>サンタナの、(人事異動の)軌跡を追っていきたいと思います!!

サンタナのサウンドの変遷を、4回にわたりメンバー異動という切り口で書かれています。
こういう独自視点のブログは、ありきたりの曲の感想列記とは異なり、余程筆者の造詣が深くないと書けませんね。最近は余り更新されてないようですが、傑作記事だと思います。

★SilverSackのMusic Box
(SilverSackさん)
サンタナ -何かに取り憑かれた三年間- (1972~1974年)

(Welcome のリズム隊について、)
>当時私が演奏技術が高いと思って聞いていたプログレの面々(イエスとかELPとかキングクリムゾンとか)に比べても実は段違いにこちらがうまい、
>更に「テイル・スピニン」あたりのウェザーリポートのドラマーよりうまかったりするので、何という贅沢なリズムセクションなんだ、と思ってます。

70年代、80年代のロックが中心のブログ。サンタナの好みが私と同じ3枚で、特に、リズム隊の感想が私とまったく同じだったのには笑ってしまいました。世の中、広いのか狭いのか。

★心に残った音楽♪
(Bach Bachさん)
『SANTANA』
(2nd,3rd,4thは直後の記事にあります。)

ブログを通じて交流させて頂いている、音大で正規の音楽教育を受けているのに、ジャズ、ロックにも目茶詳しいという方。今となっては余り取り上げられない、1stから4thの記事です。
私は、友人の家で3rdを聞かせてもらって、ぶっ飛んで 4th(Caravan Sarai)から買い始めてファンになったので、実は1stと2ndを通して聞くのはつい最近、この記事がきっかけでした。
(ライブ等で曲はほぼ知っていましたが。) 
オルガンが好きだからサンタナを好きになったんだと、これまで思っていましたが、1stと2ndを聞いて、グレッグローリー(とキースエマーソン)に心酔したから、オルガンサウンドが好きになったんだ。と因果関係が逆転していたことに、今気が付きました。(笑)

どのブログも下手な音楽雑誌の批評より、よほど的確で興味深い‥‥‥

P.S. この記事をきっかけに、最近、ロータスの伝説を通して聞きました。(3枚組なので通して聞くのはかなり大変。)昔と違う印象を受けたところもあったので、近いうちに書いてみようと思います。

Comments
 お~なつかしいです!
Borboletta、かっこいいですよね!サンタナのイメージって、このへんを中心に経験してるか、最初にウッドストックを経験してセカンドをフェイバリットにしている人かで、けっこう変わるような気もします(^^)。
 Re: お~なつかしいです!
BACH BACHさん、コメントありがとうございます。

サンタナ=泣きのギター
というイメージが世間では強すぎますが、他の音楽に寄り道してから戻ってくると、
しっかりしたリズム隊のバンドだなという印象になりますね。
Welcomeは聞かれましたか?
 Santana
サンタナは評価の別れるギタリストですよね。。。
弟のマロは凄いテクニシャンでしたが、売れませんでした。フュージョン全盛期のデビューですから仕方ないですよね。

私の中のベスト・アルバムは世間的に評価の高い”キャラバン・サライ”ではなく”ウエルカム”ですね。今でも時々聴きますね。

私の意見ではサンタナの場合・・・他の人と全く世界を持っていることです。
1音聴いただけでサンタナの音だと分かりますから。
自分の音を持っているギタリストは、やはり凄いですよね。
私なんぞは自分の音が何か分からないまま今日までギターを弾いてしまいました。
 Re: Santana
kamiyo.mさん、コメントありがとうございます。

”ウエルカム”は、私も本ブログに書いたとおり、モストフェイヴァリットです。
kamiyo.mさんも一緒だとは嬉しい限りです。
あそこまで行くと、ロックアルバムとは呼べないかも知れませんが。

あちこちのブログを読めば読むほど、ギタリストとしてよりも、
ミュージシャンとして興味を惹かれる人だと、今更ながら思います。

 サンタナ
高校に入って、ビートルズ以外の曲を聴こうと、ジェフベックのLPを買ったら、友人がサンタナも聴いてみればといい、「ロータスの伝説」をテープに録音してくれました。

長い曲が多いうえに、下校の音楽「家路」がキーボードで延々と続くのがつまらなくて、ほとんど聴かずに、テープの余りに入れてくれた「哀愁のヨーロッパ」ばかり繰り返し聞いて、テープが伸びてしまいました。

その後、ウッドストックの映画を見て、全然違うじゃないかと驚いたり、新譜で聴いた「ムーンフラワー」は、高中みたいな曲で気に入ったりしましたが、実はこちらで紹介の3部作が、自分にとってのミッシングリンクでした、

何曲かYouTubeで聴いてみると、AKISSHさんのおっしゃるとおり、初期のクロスオーバーの感じで、思いきり自分の好み路線なので、長い間損していた気分です。
 Re: サンタナ
ギターマジシャンさん、コメントありがとうございます。
ギターを中心に聴いてきたギターマジシャンさんが、サンタナをそれほど聞かなかったのは意外な気がしました。
あの頃は、ギターにディストーションとディレイをつないでの「サンタナごっこ」を、誰でもスタジオでやっていましたから。

その割りにサンタナのコピーバンドが少なかった。
当時は深く考えませんでしたが、今、振り返って聞くと、ギター以外の楽器のレベルが相当高かったのが原因だと気がつきました。お子様ロックバンドでは、この乗りは無理だと。
3部作、楽器現役のギターマジシャンさんなら、間違いなく興味深く聞けると思います。

Body
Since 2012.9.23
プロフィール

Author:AKISSH
.
休日は、You Tubeで好きな曲を見つけて
コピーしたり、カメラ片手に旅を。
世界中を歩いてみたいよ。
(このブログについて)
(5th Anniversary)(その1)
(5th Anniversary)(その2;音源編)
(5th Anniversary)(その3;音源編)

毎日の花の色と四季で風景が変わるブログパーツ
画面下を人々がお散歩
旅行お役立ちブログ
検索フォーム

123456789101112131415161718192021222324252627282930 11