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音楽と楽器、そして時々海外に

 

The Look Of Love(1967) Burt Bacharachの名曲を4つ打ちでアレンジしてみる

ポピュラーの名曲を探っていくと、東の Burt Bacharach 西の Paul Williams 南の Roger Nicolsにどこかでぶち当たります。(北は誰だ?) この中でも Burt Bacharachは、作曲者の名前は知らなくても曲は聞いたことがあるという名曲がぞろぞろ。作曲家もここまでくると、一流を超えて殿堂入りとなるのでしょう。さらに、作曲 Burt Bacharach 作詞 Hal Davidの黄金コンビといえば、レノン&マッカートニーが、唯一頭が上がらないコンビかも知れません。

そんな黄金コンビの The Look Of Love(1967)。
3ヶ月前のミニライブで演奏して、改めていい曲だなと感じました。確か、007のCasino Royaleの中でも使われていたっけ。この曲は、95%はまったりとボサノバでやるのが定石となっています。

私のブログのアレンジは、極力オリジナルと違うアレンジで、というのがポリシーなので、今回も、お洒落でまったりの対極でやってみようと、BIABのスタイルであれこれ探していると見つけたみつけた。
_DRVBRT8.STY ドライビング8ビートブリティッシュロック
ということで、オリジナルとは似ても似つかぬ8ビートロックアレンジでやってみました。
以下、私の試作を聞きながら読んで下さい。



Guitar: Fender Japan TL52-80TX ASH
Amp & Effect Fender Mustang1 (USB直入)
Keyboard:Korg Toriton Le
Video:The Long Bien Bridge & Han Gai Street Ha Noi 2017.12
という、私のスタンダードな機材。
今回は、猛暑の折、1日で仕上げたので、ほぼテーマを生かしてソロは申し訳程度としました。
イントロ、間奏、アウトロは分数コードを半音づつ移動するパターン。

ジャズのスタンダードと同じで、ポピュラーもこの位の名曲になってくると、オリジナルのコードどおりやることがかえって珍しい。そもそもオリジナルのコード進行がよくわからないし。
YouTubeを探ると、SERGIO MENDES & BRASIL'66 はブラジル風サンバでオリジナルに近い気もします。もちろん、Burt Bacharach自身のCDにも入っているのですが、彼のCDは山ほど発表されていて、アレンジもセルフカバーを重ねたのが多くて、いったいどれがオリジナルなのかよくわかりません。おそらくオリジナル曲が入っているLP、CDはとっくに廃盤になっているでしょう。


※最初の動画(私のオリジナルアレンジ)は、このコード進行ではやっていません。

まず、オリジナルっぽいコード進行をご紹介。
オリジナルのキーはDmなのかな?良くわからないのですが、ここでは、私のアレンジバージョン、かつ Diana Krall版と同じGmで記譜してみました。

この曲、まず譜割が独特です。
8+10+6=24小節で1コーラス。なんだ4小節×6段か、と思うとこれが違う。
最初の8+10小節をAパート、最後の6小節をBパートとすると、Bの6小節が明らかにサビになっていて、さらにAパートはGm、Bパートは平行調のBbに転調しているので、18+6で演奏しないとおかしなことになります。おまけに、21小節目、サビの3小節目が6/4拍子になっている。
この2箇所の風変わりな譜割りがあるので、セッションでたまにこの曲をやる時、ドラムさんがこの曲を知らないと、4小節×6のつもりでたたいておかしくなることがままあります。
(テーマは気をつけていたけど、ソロパートでついうっかりとか。)
この6/4はなんでしょうね。少し変化をつけてみたのかな?
素朴でほんわかなBurt Bacharachにしては、少し奇をてらいすぎという感じもしますが。

とりあえずオリジナル風のコード進行を載せてみましたが、おそらくこのコード進行でやることは余りないと思います。ボーカルさんが持ってくる譜面(おそらく何らかのポピュラー歌本のコピー)は、大抵の場合、違うコード進行になっているはずです。

最初の4小節は、ずっとGmでやっているのもあるし、少し変化をつけてGm→Gm#5→Gm6→Gm#5 とクリシェにすることも多い。
また、9,10小節目のGm7→G7や、11,12小節目のEbM7→Ebm7のようなメジャーマイナーをまたぐコード進行は、はっきりコード感を出すと、この曲のようなまったりした雰囲気ではダサくなってしまいます。原曲では、ごくさらっとコードを動かしています。このあたり歌伴では要注意ですね。

最後の6小節のサビは3小節+3小節と考えてもいいのですが、BbM7→Cm7→Dm7→Cm7(2/4)の変則4小節と考えると、コード進行が盛り上がっていい感じです。まったり感は少なくなりますが私はこちらの方が好きです。頭に帰る直前の最後の1小節を何にするかなども、色々考えられます。
先の私のアレンジでも、色々とコード進行を動かしていますので、聞き分けてみて下さい。

以上は、1コーラスの中での動きでしたが、曲では当然、イントロ、間奏、アウトロが付くので、この部分をどういうコード進行でどうアレンジするかまで含めると、色々なパターンが出来てきて面白い。YouTubeに上がっている、プロの方のライブでも色々なアレンジパターンがありますね。今度、この曲の譜面を見たときには、注意してみて下さい。


Diana Krall - The Look Of Love
https://www.youtube.com/watch?v=Yr8xDSPjII8

最後に、21世紀の極めつけお洒落アレンジとして、Diana Krall版を上げておきます。
(PVそのままで、そのうち消されてしまうと思うのでURLも。)
このアレンジ、弦も入って、イントロのコード進行から非常にゴージャスなアレンジです。さらに、このPVの画像自体も、壁に貼ったポスターの中でDiana Krallが歌い出すという非常にお洒落なもの。
さすが、Diana Krall、金に糸目をつけずにやってくれます。

Burt Bacharach、名曲を8ビートロックにアレンジにされて、怒るかな、笑うかな‥‥‥

Comments
 バート・バカラック
バート・バカラックというとカーペンターズをすぐに思い浮かべるのですが、ビートルズもカバーしていたし、ジャズでもよく取り上げられていますね。

コード進行は、1音上げたAmで考えると、見慣れたコードが多くて、よくあるパターンっぽいし、E♭M7からE♭m7のところは、一時的な転調であれ、次のコードへのターンバックであれ、これもよく見かけますが、問題は小節数で、自分がアドリブすると、8小節パターンで弾いてしまう上に、6/4で完全に見失うかと思います。(下手したら、拍の頭がひっくり返っるかと)

AKISSHさんの演奏は、まずイントロがちょっとサイケデリックっぽくて、メロディーが入ると、「恋は水色」の頃のジェフ・ベックや、「非情の町」をカバーしたロニー・モントローズみたいで格好良いです。
 Re: バート・バカラック
ギターマジシャンさん、コメントありがとうございます。
今回の選曲は、ふと聞いたDiana Krall版が余りにもお洒落だったので、
この対極を作ってやれという動機でした。
でも、ブリティッシュロックのような本流ロックが自分のルーツには薄いので、
ポップスやジャズ、ソウルを回避すると、無国籍サウンドになりがちです。

>「恋は水色」の頃のジェフ・ベック
の例えは、(レベルは大違いですが)思わずうなずいてしまいました。
ちょっとダサい感じがピッタリかもですね、さすが、ギターマジシャンさん。
 レゲェ好きは気になりません。
こんばんは。
この演奏カッコいいじゃないですか!
どなたの演奏も一人で作っている方が多くて、AKISSHさんも
含めて、それだけでも「凄い!」と思います。

ロックかどうかは、ロックに疎い私に判断出来ないですが...
最後まで読んで、"怒るかな、笑うかな‥‥‥"だなんて
バカラックの曲はジャンル問わず、沢山のカバーが有るので
そんな風にちっとも思わなかった。
そんな事言うと、ジャネット・ケイの"愛のハーモニー"の方が
絶対怒られる!

私は、ベースが半分で、少しリズム遊んじゃえば....
あっ、レゲェになっちゃう。ダメですね。
スカパラに、こんなの有ります。
https://www.youtube.com/watch?v=haTVmCEmZwk
全然OK! ですよね。
 
コード進行はその人の感性で決めていいかと思いますので、余り気になさらずに考えて良いと思います。確かにこの進行は色々解釈できますからね。正解なんてないんですよ。

私は初見で弾いて4段目の2小節目B♭7に聴こえました。あくまでも私の主観ですので、お気になさらずに。
 Re: レゲェ好きは気になりません。
コタパパさん、コメントありがとうございます。

耳の肥えているコタパパさんに褒められたのなら、よしですね。
本文には書きませんでしたが、シンセを弾いて遊んでいると、プリセットの音が
面白くて、端から鳴らして2時間位弾いてしまう。(10年前に買ったシンセなのに。)
アレンジ中にシンセを弾いていたら、このイントロの「ビァヨーン」という音が面白くて、
これを生かそう、この音に合うコード進行にするか、
というのが今回のアレンジのもう一つの動機でした。

動画、The Look Of Love をレゲェでアレンジですか!
スカパラには負けました。次回はもっとぶっ飛んでみるか。

 Re: タイトルなし
kamiyo.mさん、猛暑の中、お元気ですか?

そうですね、コード進行は、こういうスタンダードポップスは、
オリジナルにこだわることなく、色々遊ぶのが正解だと思います。
今回の自作音源では、ご指摘の13,14小節は、Bb→Bb7で演奏していました。
(ごく普通の進行ですね。)
DTMは、今は触ってないのですか?
これからも、ポチポチ色々な曲を取り上げていくつもりなので、よろしくです。
 (追)コタパパさんへ
先ほどのスカパラの動画に続けて出てきた、スカパラの同曲別アレンジ版

The Look Of Love - TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA
https://www.youtube.com/watch?v=A7N6zKZJZ68
(白黒画像のもの)
素晴らしいですね。ダークな雰囲気で、サビの譜割も最後のコーダもいい。
これならBurt Bacharachも花丸をあげるだろうな。

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プロフィール

Author:AKISSH
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休日は、You Tubeで好きな曲を見つけて
コピーしたり、カメラ片手に旅を。
世界中を歩いてみたいよ。
(このブログについて)
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(5th Anniversary)(その2;音源編)
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