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Weekend In 心は L.A.

音楽と楽器、そして時々海外に

 

I Talk To The Wind(1969) 50年の時を経てReprise

Composed by Ian Mcdonald , Lyrics by Peter Sinfield

本ブログに立ち寄ってくれる方は相当の音楽好きな方が多いと思います。「I Talk To The Wind」と聞いただけでピンと来る方が83%位はいるでしょう。今さらかよ、という感想の方も多いでしょうね。
突然この曲を持ち出したのは、1週間前にあるものを発見をしたからです。
まず17%の方に。この曲は、いまだKing Crimsonのテーマソングとなっている1stの1曲目「21st Century Schizoid Man」の次の曲で、混沌の嵐の後にくる安らぎのチューン。


Saint Olaf’s Church, Tallinn, Estonia 2018.8

実はこの曲、オリジナルチューンの他に、Judy Dybleがボーカルをとっている別バージョンが相当有名で、"A Young Person's Guide to King Crimson"(1976)というベスト盤にもこちらが収められているほど。(その他に、Giles, Giles & Fripp の未発表音源バージョンなんていうのも出てます。もっともアレンジは、ほぼJudy Dyble版と同じですが。)
オリジナルの、まったり夢見ごごちの曲調もいいのですが、Judy Dyble版はもう少しさわやかでフォーキーな曲調。実は、私はこちらを先に聞いてしまったので、このバージョンが絶対に一番だったりします。スネアの刻みにのった、Judyの少し物憂げなボーカルが何とも言えない。

まずこの曲のオリジナルバージョンを張り付けておきます。(もちろんJudy Dyble版)
著作権上の問題にならないよう一部抜粋です。





I Talk To The Wind (Judy Dyble版)

歌詞は、単語は簡単なので中学生の時に一生懸命訳しましたが良くわからず。プログレの歌詞は、良くわからないどころか解釈困難、意味不明の方が偉い、という価値観がありましたから、当時。
私は、歌詞について深く考えるタイプではないのですが、歌詞和訳のブログを覗くと、暗喩の解釈などいろいろな記事があり興味深い。ひたすら韻を踏んでいるところなど、いかにもPeter Sinfieldらしい歌詞だと思います。
で本題。1週間前にYouTubeをさまよっていると、この曲のカバーを見つけました。


The chang-moz I Talk to the Wind

これは驚きました。こう来たかと。プレイヤーは以下の3人。
Keyboard & Vocoder:橋元成朋、Drums:大光ワタル、Guiter:郷家儀行

カールパーマー的ロールが時々入るドラミングに、深いディストーションをかけてプレイするギターもクールですが、なんと言ってもキーボードアレンジとプレイが素晴らしい。この曲のライブ音源がいくつかアップされていましたが、私はこの音源が一番好きでした。

大活躍のキーボードプレイは、右手でボコーダーとパッド系及び矩形波のソロ。左手でバックのコーラス。ベースがいないので多分右足でペダルベース。イントロから通奏低音のように続くピコポコパコ‥‥という音は WaveStation なのかと思いましたが、他のライブ映像を見ると、シーケンサーでフレーズを作ってOn-Offコントロールをしてるようです。
普通は、キーボードをどう鳴らしているかなんて考えたりしないのですが、3人でこれだけ分厚い音を出しているとなると、どんなセットでどう鳴らしているのかつい想像してしまいました。


Men Of Medieval Ages?, Tallinn, Estonia 2018.8

この曲を分析しようかと思ったら、またまたとんでもないブログを見つけてしまいました。
For Creative Music
King Crimson -I Talk To The Wind
https://ravenriverradio.blogspot.com/2017/11/king-crimson-i-talk-to-wind.html

今は更新が中断されているようですが、連絡がとれればいいのに。
バースのコード進行譜面でも上げようかと作業を始めた時に、このブログを見つけ、ここまで分析されては何も書くことがなくなってしまいました。
イントロの4小節の進行がとても綺麗なので、そこだけコード進行を書いておきます。

E△7 → C△7 → G△7 → F#m7/B7

メジャー7thをくるくる回していくコード進行は時々使われます。
例えば、Falling Grace(Jazzスタンダード)の

Bb△7 → Eb△7 → Ab△7   (4度づつ上がっていく)

このタイプの進行は、1小節毎に転調していると考えられる(というか、人間の生理上そう聞こえる)ので、非常にさわやかで不思議、まるで宇宙に発散するように聞こえます。
ギターだとメジャー7thの押さえ方は色々あるので、組み合わせを変えて弾いてみると、たった4小節でもいろんなパターンがあって、1時間位楽しめてしまう。


Pikk St. Tallinn, Estonia 2018.8

この曲、ほのぼのとしていて単純な曲に聞こえるのですが、コード進行が意外に面白くて、クリムゾン1stの曲ということもあって数多くのカバーがなされていますが、最初にこういうアレンジを思いついたところが尊敬。一番面白かったです。chang-moz(橋元成朋)さんは、仙台をホームグラウンドに活躍されているミュージシャンですが、東京で演奏されているなら、1度、ぜひ聞きたかったと思います。

自分でアレンジして、21世紀版「I Talk To The Wind」を作ってみようかと思ったのですが、chang-moz(橋元成朋)さんのアレンジが耳にこびりついて、今はこれ以上のアレンジが思いつかない。
(原曲コピーは作りたくないし。)どうアレンジしても、有名トリックの2番せんじを使った推理小説を書いているようで、納得いかなくなるでしょうから、今回はここまでのRepriseで終了です。

元の曲が素晴らしければ、何年たっても新しい発見があるものですね。
久しぶりにこの曲を聞いたよ‥‥‥

Comments
 風に語りて
興味深いカバーを紹介いただき、すごく楽しんで見ました(聴きました)。

ヴォコーダーを使っているので、安直にテクノ、YMOを想起し、そう思うとギターも入っているから、グリークシアターで渡辺香津美を擁したサウンドに似ている気もしてきました。

クリムゾンやイエスの渾身のブログも訪問してきましたが、驚異的ですね。
 Re: 風に語りて
ギターマジシャンさん、巨大台風の被害には会いませんでしたか?

1stをすぐに脳内リフレイン出来る世代なので、興味を持って頂けたと思います。
プロも含めヴォコーダーをかっこよく使っているのを見たことがないのですが、
これは珍しい例外ですね。

For Creative Music ブログは、なんとか再会してほしいです。

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