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Weekend In 心は L.A.

音楽と楽器、そして海外に

 

バルト三国一人旅(17)新市街地のユーゲントシュティ―ル建築群

まず旧市街から少し離れたところにある、ユーゲントシュティ―ル建築群に向かう。
ホテル近くからトラムに乗って約10分、多少道を間違えたものの、公園を抜けてなんとかエリザベテス通りに来た。すぐ横を自分と同じペースで歩く旅行者がいたので、声をかけると「ドイツカラ フウフデ キタンデスヨ」とのこと。奥様は一足先に現地に行っているそうな。やはりみんなここを見に来るんだ。


Elizabetes Street 10b   2019.8

建築物の外装としては珍しい薄青色が使われているものが多い。近寄って見るとタイルの色だということが分かる。きっと、この地域でとれる何かの鉱物による発色のタイルなのでしょう。快晴の深いブルーとの対比がとても美しい。

ユーゲントシュティ―ルというと聞き慣れませんが、ドイツ語で「アールヌーヴォー」のことだとか。世界的な美術芸術のムーブメントで、絵画だけでなく建築にも大きな影響を与えています。映画などで目にする、19世紀末頃の(現代人からみると)装飾過多とも思える建築デザインは、概ねこれだと思っていいです。


Elizabetes Street 10b   2019.8

彫刻をよく見ると、人面と獣、それも多分想像上のもの(ドラゴン、スフィンクスやメデューサなど)が多い。表情も悲鳴を上げているようななんとも言えないものが多く、少し気味が悪い感じさえする。当時はこれが立派で格調高い建築物だったとは、現代人にはちょっと想像しがたいですね。
近年、修復された建物が多いようで、どの建物の彫刻も本当に綺麗。雨にくすんでいる様子も見られなかったので、定期的に修繕しているのでしょうか。建物全体がネットで覆われ修復中のものも2つ3つありました。


A Pair of Dragon 2019.8

角を曲がってアルベルタ通りに入ると、そこは建築物の博覧会会場のよう。
ガイドブックと照合しても意味ないので、ともかく歩き周って自分の目に焼き付ける。
快晴で空が真っ青。それが建物の窓に反射してブルーの窓がともかく美しい。

私が行ったときは、西欧人団体さんのツアーが何組もいました。話しかけなかったのですが、イギリス人?それともやはりドイツ人か?年配のご夫婦が多い。歳とるとツアーが楽だというのは、どの国も同じなのかな。


Alberta iela 2a  2019.8

上では木の陰になっていますが、1階の入口の両脇にはスフィンクスが2頭、出入りする人をにらんでいます。エジプトのスフィンクスかと思ったら、羽とおっぱいが付いている。この冗談にも思える、アールヌーボーのデザインは見ていて飽きないですね。

それぞれの建物は、ガイドブックやHPで詳しく紹介されていますが、建物の名前は番地名になっています。上の写真は、「アルベルタ通り2a番地」ということです。もともと個々の建物の名前など無いのでしょうから、番地名で紹介し、いまはそれが通称のようになってしまったということでしょう。


Alberta iela 4    2019.8

彫刻だけでなく、建物の窓そのものが円形だったり楕円だったり、現代人の目からみるとテーマパークの建物?と感じられるほど装飾過多なところが面白い。屋上にライオンの彫像が乗っかっているのがわかりますか?このアールヌーボー調のデザインに反発したのがル・コルビジェで、彼がモダニズム建築を創造したとか。モダニズム建築は現代人がみると、今の建物そのものじゃないとかえって普通に感じてしまう。(つまり、コルビジェの100年前のデザインが、現代建物のデザインルーツだということか。)


Alberta iela 8    2019.8

バルト三国を通じての印象ですが、おそらく21世紀に入って遺跡史跡の修復が盛んにおこなわれています。はっきり言えば、主要産業もなくあまり裕福でない国。そこで外貨を稼ぐために観光産業に力を入れているのでしょう。第2次世界大戦で、ヨーロッパの多くの街は滅茶苦茶になったのですが、歴史に詳しい方ならご存知のとおり、バルト三国は独ソ戦の主戦場から離れていたため、結果として歴史的なものが多く残りました。戦争にも素通りされたって、喜んでいいのか悪いのか‥‥‥‥

狭い範囲なので30分程度で見られ、建築に特段興味がなくとも、次から次へと現れる奇妙な建物を見るだけで十分楽しめます。もし建築に興味があるなら大変な場所です。


Spiral Staircase at Riga Jugendstila Centrs 2019.8

アルベルタ通り12番地は、建物内がユーゲントシュティール博物館(Riga Jugendstila Centrs)で、ここに有名な螺旋階段があります。この螺旋階段と手すり、天井の装飾は一見の価値ありです。一部は有料の博物館となっていますが、この螺旋階段は入口はいってすぐ無料で見られるので、ここだけは見ておいて損はないです。

住所:Alberta iela 12, Centra rajons, Riga, LV-1010 ラトビア

(Tips27)アルベルタ通り12番地のユーゲントシュティール博物館は、周りの建物と同じような建物なので、地図でその場所にいったらドアを開けて構わず中に入ってみましょう。大きな看板が出ているわけではないので、どこが博物館の入口か分かりにくいです。

アルベルタ通りには、アールヌーボー博物館というところもあって、そちらでもその時代の建築物の内装が見られるようになっています。ガイドブックでもこの2つはごちゃごちゃになって説明されていたりして、うっかりするとどちらがどちらかわからなくなる。
私は現地では、ユーゲントシュティール博物館しかわからず、こちらの方は素通りしてしまいました。建築のファサードを見るのが中心だからよしとするか。


Alberta iela 13          2019.8

今、調べてみるとアルベルタ通りだけでなく、西に5分ほど歩いたスペイン大使館を挟む道にも歴史的建築が沢山あるようです。
下のラトビアのホームページに、地図も含めて載っているので興味ある方はご覧下さい。。

http://www.jugendstils.riga.lv/eng/sakums/

快晴の日に来られて良かったな‥‥‥

Comments
 凄いですね
素晴らしい写真の数々。見てると時間を忘れ、見入ってしまいます。
紹介されていたラトビアのホームページも、全く飽きないです。
いや〜これらの情報は有難いです。

"建築は重力に戦いを挑む様なもの"構造が建築を作る、そう習いました。

この時代から建築物の骨組みに"鉄"が多く使われる様になり、カンチレバー等の
構造力学も飛躍的に進歩して、大きな建築が増えて来て、見てる者には面白です。
これらの装飾も軽い物ではないはずなのに、落ちたり割れたりしていないのは
木材,鉄の下地がしっかりしてるからですね。そして良質な砂と土がなければ
あの様な左官仕事もできない。見れば見るほど楽しいです。

きっと建物好きの外国の方が、京都の桂離宮とか神社仏閣を見たら、似た様な事を
考えるのだろか?。そんな外国の方は珍しい、変わり者でしょうね、私の様に。

しかし、今の日本の建築は鉄に頼り過ぎて面白くないです。
和風とか言って、細い角材をペタペタ貼り付けて、ちっともよくないなぁ〜
 Re: 凄いですね
こんばんわ、コタパパさん。
私もコタパパさんほどの造詣はないですが、建築物を見るのは好きなので、
ラトビアに着いて真っ先に向かいました。
実は、翌日は途中から雨だったので、本当に良かったです。

戦争で破壊されなくて本当に良かったと思います。
貴重な建物が、何万棟と破壊されてしまったのでしょうね。
 
青がところどころにあってとても綺麗な建物ばかりですね!
同じく建築は好きなので、建物や街並みを見るだけでも街の散策は楽しめますよね♬
これらの建物は現在人が住んでいるのでしょうか?
内装もとても気になります(^-^)
 Re: タイトルなし
Tさん、お久しぶりです。そちらはコロナの状況はどうでしょうか。
Tさんの推薦で今夏はローマを予約していたのですが、キャンセルとなりました。(泣)

リガのこの街並みは本当に素晴らしかったです。
ずらっと並んでいるので、古い町並みというよりはテーマパークか?という位の感じがしました。
博物館やギャラリー的になっているのは一部なので、多分、人が住んでいるのだと思うのですが、
1年中、世界中から見学者が来るのは、ちょっとたまらないでしょうね。

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