Weekend In 心は L.A.

音楽と楽器、そして時々海外に

 

ロータスの伝説(1974) By Santana クロスオーバー期の最高傑作だったのか?



[Member]
Carlos Santana : guitar, Latin percussion
Leon Thomas : maracas, vocals
Tom Coster : Hammond organ, electric piano, Yamaha organ
Richard Kermode : Hammond organ, electric piano
Doug Rauch : bass
Armando Peraza : congas, bongos, Latin percussion
Jose "Chepito" Areas : timbales, congas, Latin percussion
Michael Shrieve : drums, latin percussion

3枚組という内容に加え、横尾忠則のデザインしたLP22面ジャケットは、広げると四畳半一杯に広がるという都市伝説まで作ったこのアルバム。この時代は、プログレ全盛期ということもあり、曲は長いほうが偉い、LPは曲が少ないほど偉い、ジャケットはオマケが沢山付いている方が偉い、レスポールは重いほうが偉い、という重厚長大、戦艦大和か万里の頂上のような価値観がロック界を支配していた時代でした。このアルバムは、そんな時代のど真ん中でリリースされたもので、今でもサンタナのライブアルバムと言えば、これが代表作なのは間違いないでしょう。

Caravan Sarai、Welcome、Borborettaの3部作の仕上げのようなこのアルバムは、1973年7月の日本公演の録音で、メンバーはWelcomeとまったく同じ。サンタナ史上一番のテクニカルベーシスト Doug Rouch が抜けたのが1973年末ですから、Welcome発表からの1年間がサンタナ史上最強のメンバーだったと信じています。

サンタナのメンバーチェンジは、Carlos Santanaの実現したいサウンドに合うメンバーをリクルートする過程で、首になったか本人が嫌気がさしたというパターンが多いのですが、Doug Rouch は脱退直後、Billy CobhamやLenny Whiteなどとバリバリのフュージョンアルバムを作っていることを考えると、本人がロックバンドに飽き足らず、本格ジャズフュージョンの世界を志向したためと想像します。
この時 Doug Rouch は24歳。28歳でその人生を終えたのは本当に残念。その後、20年以上第1線で活躍できたベースプレイヤーだったと思います。


Backstreet in Shanghai (1) 2012.8

今回、記事を書くにあたって面白いことを発見しました。
ロータスツアー日本公演の様子がYouTubeにアップされています。「SANTANA Lotus Tour Japan 1973 ①②③」は3本で67分という貴重な映像音源。30分のTV番組3回分という結構なボリューム。
CDを聞いただけでは、2人のキーボードのうちどちらがどのフレーズを弾いているのかはっきりわかり難くていらいらするのですが、この映像をみると2人の分担がはっきりわかって非常に興味深い。
(こんなことを気にするのは私位か?)
Doug Rouchの演奏映像も、今となっては非常に貴重です。

今回、聞きなおすまで、私はてっきりこの映像がCD「ロータスの伝説」の映像版だと思い込んでました。が、違っていました。つまり大阪厚生年金会館(7/3-4)の映像ではなかった。
よく聞き比べれば違いがわかります、と言いたいところですが、曲順が異なるのですぐにわかります。
(CDは2曲目のA-1 FunkからEvery Step of the Wayですが、映像はStone Flowerだとか。)

いったい、このYouTube映像はいつのものなのか。1973年のロータスツアー日本公演は、6/27の東京公演を皮切りに、7/11の札幌公演まで11回行われているので、このうちのどれかには違いないはず。
ライブツアーをCDにする場合、それぞれの曲について出来のいい演奏を11回の公演からピックアップすることが多いのですが、サンタナの場合は、CDはあくまで大阪厚生年金会館(7/3-4)の演奏だし、YouTube映像も明らかにどこか特定の1公演のようです。
(これは、録音状態の都合か、Carlos Santanaのポリシーか。)

そう思ってもう一度YouTube映像をじっくり見ると、さらに不思議なことが。サンタナはかなりラフな感じで弾いているし、観客やライブステージの熱気感がまったく感じられない。これ本当にロータスツアーの公演映像なのか?見れば見るほどスタジオライブのような感じがしてきました。人気絶頂のサンタナのライブ映像を流したいという日本のTV局のオファーに、日本公演のライブは駄目だけど、USAで収録したスタジオライブの映像ならいいよ、ということでサンタナマネージメント側から提供があったのではないか?(今で言うPV。)というのが、私の推測です。皆さんはどう思います?

今回、20年ぶり位にロータスの伝説を(加えてYouTube映像3本を)通して聞きました。ともかく長尺なので、前回、通しで聞いた記憶が残っていません。意外だったのは、この2つの音源とこれまでのオリジナルをじっくり聞いてみると、CDロータスの伝説の演奏内容が、結構ラフな感じを受けたことです。(例えば、このツアーの山場である、最後の曲”Incident At Neshabur”とか。)原因の一つは、メンバーになってまだ浅いTom Costerのプレイにちょっと違和感を感じるような、音色の選択も含めて。Tom Costerは、演奏、アレンジを含めて大好きなのですが、Gregg Rolieと違う色を出したいという本人の意識がやや空回りしたかな。もともと全然違うタイプだし。
今までサンタナの最高のメンバーによる最高の演奏結果の記録が、CD「ロータスの伝説」だと思い込んでいたので驚きでした。
でも、ミスが少なくきっちりしているのが一番いい演奏という訳でもないですし、一番勢いのあるステージをアルバムに焼き付けたのでしょう、きっと‥‥


Backstreet in Shanghai (2) 2012.8

さて、前回に続いて、サンタナ関連の素晴らしいブログのご紹介を。
どれも、この時期のサンタナにスポットライトを当てた、興味深い記事です。

★Chord of Life
(柊しじまさん)
Santana – Caravanserai(Side.A)

私のLink集に入れさせてもらっている方。
古今のロックの名曲を、Cubaseで打ち込んでアップされているのですが、何が凄いってそのコピーの精度には脱帽ものです。
私も、昔から色々とコピーをしてきましたが、メインメロディとコード位はなんとか聞き取っても、バックのシンセパッドとかは音程が聞き取れないものも多いし、昔のロックはそもそも録音が悪くて想像で音符を埋めざるを得ないパートも多いのに。さらに、YesとかKingCrimsonの20分以上の曲のすべての楽器をコピーしてアップしている。ほんとに驚異的です。
自分で弾いているギターも相当の腕ですし、恐らくキーボードもバリバリに弾けるはずです。
サンタナの曲も10曲アップされているので、全部聞いて見てください。
CaravanseraiのSide.A通しという信じられないものに、とりあえずリンクさせて頂きます。

サンタナ評としては、
>巷のサンタナの紹介記事はサンタナは次第に宗教色を強め、Caravanserai、Welcome、Borboletta
>の3枚はジャズに傾倒し人気を落としたが、1976年のAmigosで再びラテンロックに戻り‥‥復活した
>ということになっています。
>う~む、僕はそのジャズに傾倒していた頃が好きなんですが・・・(宗教色には目をつぶります。)
>時期的にはプログレ全盛期。

このあたりは、私を含めインスト系好きな今回の一連のブログ作者さん達と、まったく共通してます。

★灰とダイアモンドと月の裏側の世界
(風呂井戸さん)
サンタナ SANTANA の衝撃(3) 「キャラバンサライ」からの新展開

今はJAZZを中心に聞かれているようですが、ペンネームからわかるようにロック、とりわけプログレ方面にも非常に詳しい方。ロックのインスト部分に魅せられた人は、プログレ経由でフュージョン、ジャズというのが正常進化形なんでしょうか。ここに書かれている風呂井戸評サンタナは、私の感想と非常に近似です。Borbolettaを高く評価しているのも興味深い。

★「熱闘」のあとでひといき
(?さん)
サンタナ&マクラフリン『至上の愛』/断絶の時代に聴く対話の奥義
(2つ目の記事です。)

次の記述には笑いました。その通りだと思いますが。
>(サンタナが)もっとも人気がなかったのは? 私的にはこの作品『不死蝶』(ポルトガル語のタイトルは “Borboretta” )をリリースした70年代中盤頃ではないかと思う。

しかし、次のようにも言っています。
>現代の感覚で聴くと違った印象を抱くことになるから面白い。
>もしかしたら、歴代のサンタナの作品の中でも最高レベルの充実した作品にすら思えてくる。
>もしもサックスがウェイン・ショーターだったら文句なしの作品になっただろう。

1973年の日本公演、行きたかったな。当時よりも今、痛切に思うよ‥‥

Caravan Sarai(1972) By Santana 絶頂期の始まり
Welcome(1973) By Santana 異色作にしてMost Favorite One
Borboretta(1974) By Santana ラテンフュージョン3部作の終り

ディープアジア香港旅行記(5) 大會堂美心皇宮(飲茶店)にピクニック

3日目は、少し郊外に出てみようということで、地下鉄で約20分の黄大仙寺(ウォンタイシン )という道教の寺院に。駅の前がお寺というより、お寺の真ん前に駅を作ったのか。駐車場のバスから続々と中国人がおりてくる。中国人のパックツアー姿は世界中で見られますが、ここでもか。中華系の寺院なので当然とも言えますが。


You can get the stick of incense by donation. 2016.12

階段脇の箱にお布施を入れて線香をとり、正面階段を上がると本殿前に参拝広場がある。
日本の神社だと、お賽銭を投げいれて鈴をカラカラとならして二礼二拍一礼と、どこか風流な趣がありますが、中華系寺院では、線香を束にして灯して大きく拝みながら祈りを念じます。この念じる時に、自分の名前、生年月日、住所を正確に言わなくてはならないので、結構時間がかかる。これが正式なのかどうかわかりませんが、少なくとも台湾ではそうだったので、ここでも従うことにします。
地面に膝まづいて一心不乱に念じている方も結構多い。さすがに、石畳に直接膝まづくと痛いので、クッションというか枕のようなものが並べてあるので、皆、その上で祈祷しています。信心深いな。


Praying. 2016.12

今日は団体客がとても多いので、線香を立てるところがすぐに一杯になる。しばらくするとお寺の人が出てきて、林立した線香をまとめている。本殿の中にでもまとめて捧げるのかと思ってみていると、横にあった燃え盛る香炉にポイッと投げ入れました。そりゃそうだな。
あとから調べると、台湾の龍山寺にあったような、2つの三日月形をした木片を投げる占いもあったらしいのですが、この時は見あたらなかった。日本でいえば、おみくじみたいなものでしょうか。ぐるっと小1時間回り、小ぶりな寺院なんだなと思ってましたが、全体で18000m2あるとのことなので、どうも一部分だけ歩いたようです。


The Sound Of A Temple Bell 2016.12

お祈りも終わったので、黄大仙寺を後にして、いよいよ香港島に向かう。尖沙咀と香港島は、鉄道と道路と船という3つの交通手段で結ばれてますが、鉄道と道路は海底トンネルでわずかな距離なので、いつ海峡を渡ったのかわかりません。昨日の夜はバスで渡ったけど、今日は地下鉄で渡ります。



今日の昼食は香港飲茶で一二を争う有名店「大會堂美心皇宮」にいく予定にしていました。地下鉄で香港島にわたり、至近駅の中環(セントラル)で下車。「大會堂美心皇宮」はなぜか新宿西口のオフィスビルのようなところの2階にあり、ちょっと探しにくいのですが、ともかくお店に11時40分に到着。

ここは11時開店15時閉店ということで、昼食がメインのお店。飲茶のお店は、昼食だけのお店が多いので要注意。夜も食べられるお店もあるようですが、普通、飲茶は昼食というのが常識のようです。見た目もそんな感じがしますよね。
整理券方式なので、チケットをとると80番。まさか80人待ちなのか。店内をみると、かなり大きなお店で100人近くは座れそう。これなら80番といってもそれほど悲観する必要はないかと列に戻る。


You have to wait for a long time. 2016.12

今何番という数字が出てくるのだが、数字が001からまったく動かない。いやな予感がしてもう一度店内を偵察すると、なんだか様子がおかしい。これだけの大きなお店なら、今着席した人、夢中で食べている人、食事が終わってお茶飲んでいる人と、無秩序感が充満しているはずなのに、どのテーブルも、お行儀よく座って食べ始めたばかりという雰囲気。団体でもなく、各テーブル明らかに別々のお客なのに。
結論は1つしかない。皆、開店と同時に入ったばかりのお客なのだ。

ということは、この大勢のお客が全員食べ終わるまで待つということか(泣)。
まさにそのとおりでした。店の前から奥の廊下までずらっと人が並び、待ちくたびれたか、廊下に家族で車座になって、ほとんどピクニック状態。他人を気にしない中国人だけではなく、西欧人も含めてピクニック状態。もちろんうちもピクニック状態。


The Numbered Ticket Terminal 2016.12

整理券の管理システムが、海外にしては奇跡的にしっかりしている(人数別に3段階で発券されており、海外名物途中入りや番号が飛ばされたりすることが無い。)ので、どこかで小1時間、時間をつぶせたらよかったのですが‥‥‥最初に書いたように、このビル周辺は、日曜日の新宿西口という感じで、お店が1軒たりともない。ビルの中にもお土産屋1軒見当たらない。結局、皆廊下でピクニック状態。普通ならあきらめるところだけど、ここは計画時から予定していた絶対行く予定の店。
結局1時間15分待ちました。

(Tips その4)「大會堂美心皇宮」で昼食するなら、11時ジャストか13時以降に行こう。


飲茶 Wagon 2016.12

次々とワゴンで出てくる飲茶は、どれもさすがの味でした。
海外の食事、特に中華料理は1皿が大きいので、2人だと、普通なら3皿が限界。なかなか色々なものを楽しめないのですが、飲茶は色々な種類のものが楽しめてとてもいい。アジアを旅行していると、中国人の深い知恵に関心させられることがままあります。(時に中国人を皮肉ったような書きぶりがあるかも知れませんが、特に食事、健康面では、私は中国古来のスタイルが世界で一番合理的だと思っています。)


Red Star 大會堂美心皇宮... .Blue Star 中環(Central Station)

ワゴンの飲茶といっても、なかなか出てこなくて、やっと来たものをあちこちのテーブルの人が手を伸ばす、なんていう寂しいことはなく、ともかくワゴンがどんどん出てくる。下手に来た順に取っているとすぐお腹が一杯になりそうなので、1皿とったら続く2つのワゴンは見送って位の感じ。その合間を縫ってオーダーも入れることができる。お値段も、もちろん安価ではないけど、世界有数の飲茶店と考えたら驚くほど高価ではない。人気があるはずです。

お腹が満たされたら、いよいよ香港島を歩いてみよう‥‥‥

ディープアジア香港旅行記(4)100万ドルの夜景、ビクトリアピークス

この日の晩は、オープントップバスで、尖沙咀市街地とビクトリアピークスの夜景を見にいきます。
香港は、非常に狭い市街地に建物が集中していて、建物には香港名物、道路に張り出す看板があるので、オープントップバスで巡るツアーが非常に人気で。夜景で有名なビクトリアピークスと1パッケージになっているツアーはやはり外せない。今回のメインイベントということで、日本からツアーを申し込んでおきました。時々使うパンダツアーだったかな、今回は円安の時期だったからか1人6,200円でした。


Backstreet of 尖沙咀 2016.12

集合場所に18時40分に行くと、すっかり暗くなっていました。バスを止めるのに便利らしく、他のツアーのバスもひっきりなしに停車しては、乗り込み出発していました。どれも同じ行き先なのでバウチャーをコピーしていかないと、どのツアーに申し込んだかわからなくなってしまうので要注意です。

今回は、雰囲気がわかるよういくつか動画をアップしておきました。出発すると、左側の香港島の夜景に見とれる暇もなく、ネイザンドーロに入る大交差点を右折。動画で最初に映っているキラキラのビルが、前回書いた香港のシンボル「ペニンシュラ香港」です。一番の大通りネイザンロードは、6車線とそこそこ広い道路なのですが、ビルが道に迫って建ち並んでいるので、狭い道路を走っているような気になります。



ともかくバスが多い。自分たちの前にも後ろにも、同じようなツアーバスが何台も。香港の12月は、夜もセーターを着るか着ないか程度なので、夜風に吹かれてのオープントップがとても気持ちがいい。コース取りも心得たもので、途中で裏道に入り、わざと看板が張り出している路地を走ってくれる。バスが大型なので、立ちあがって手を伸ばせば看板に触れるかも。日本のように「危険なので立たないように」「手を伸ばしてはいけません」なんてアナウンスは入らないので、看板にぶち当たって看板を落下させても自己責任ということでしょう。


Nathan Road 2016.12

ただ、この香港名物の看板、昔に比べると半減しているとか。昔の映画では、空が見えないほどの看板が道路上に張り出しているシーンがありますが、今は、一番看板が多い通りで、結構あるね位のものです。どの看板もがりがりに錆びて古いので、おそらく新しい設置は認められておらず、壊れたらそれでおしまい、というような行政ルールになっているのだと想像します。1回台風が来たら、香港で10枚や20枚の看板は吹き飛んでいるでしょうし。あと20年もしたら、博物館に、昔のストリートは看板でこんなになっていました、という写真が展示されるかも。この風景を生で見たかったら早くした方がいいですね。



尖沙咀めぐりが終わると、海峡のトンネルを抜けて香港島へ。目的地はビクトリアピークス。ビクトリアピークスでは、登りは途中でバスを降りてロープウェイに乗り、帰り道は上で待機するバスに乗って下るという一方通行になっています。個人で行く場合はタクシーでもロープウェイででも往復できるでしょうが、やはり王道のロープウェイに1度は乗りたい。


Tram Station 2016.12

このロープウェイは、いつもかなり混んでいます。香港に行って夜のビクトリアピークスに行かない人はおそらくいないでしょうから、このロープウェイにどうスムースに乗るかは要検討です。一番楽なのは、今回のようにピークスに行くバスツアーに申し込むことでしょう。普通に行くとチケットを買うために結構並ぶ必要がありますが、ツアーでは当然、チケットもセットになっているので、それ程待たずに乗車できました。
ロープウェイは、絶対右側の席に乗ること、なんて親切なガイドブックに書いてあります。確かに海側の景色が見られますが、わずか数分だし絶景が広がる訳でもないので、余り神経質になる必要は無さそう。


Strange Shaped Building, Peak Tower 2016.12

山頂には巨大なお猪口のような奇妙な形の建物があります。ここがピークタワー。ここのレストランで食事しながらの夜景も素晴らしいらしいのですが、べらぼうな行列が出来ていました。入るだけで30分以上待ちそうでした。外も別に寒いわけでもない(むしろ気持ちがいい)ので夕食を食べてから来たほうがよさそうです。
山頂からの風景は、言葉は不要。ここも動画をアップしておきましたのでご覧下さい。



実は、湿度、温度の関係で、霧やもやがかかっている日が結構多いとのこと。この晩は、一点の曇りもないくらいの快晴で、夜景が本当に綺麗でした。普段みる写真は1年で一番いい日の写真が載っているので、常に晴れていると勘違いしがちですが、今回は本当にラッキー。
(翌日、海の近くからピークスを見上げると、ずっと薄い雲がかかっていました。)
両岸に建ち並ぶ50階を超える高層ビルが海峡に映っている様は、確かに100万ドル、ミリオンダラーの価値がある。超高層ビルは今でも建設中なので、看板と違ってこれからますますきらびやかな夜景になりそうです。


Million Dollars Night View 2016.12

次は、夕方にピークスに上がり、日没から夜景に変わる景色を見るのもいいかな‥‥

Borboretta(1974) By Santana ラテンフュージョン3部作の終り



Carlos Santana : Guitar, Vocal, Percussion
Tom Coster : Keyboards
Armand Peraza : Conga, Percussion
Jose Chepito Areas : Timbales, Percussion
David Brown : Bass
Jule Brussard : Sax
Leon Patillo : Vocal, Keyboards
Leon Chancler : Drums, Percussion
[Guest]
Michael Shrieve : Drums
Airto Moreira : Drums, Percussion
Flora Purim : Vocal, Percussion
Stanley Clarke : Bass
Michael Carpenter : Echo Prex

Caravan Sarai(1972)、Welcome(1973) 、Borboretta(1974)は、サンタナの中ではラテンフュージョン3部作とも呼ばれる異色作でした。Caravan Sarai以外は、当時のロックファンからはほとんど評価されませんでしたが、ブログをあさってみると、特にフュージョン、ジャズ好きからは高い評価を得ているような気がします。今聞いてみると、70年代後半のフュージョンブームを5年ほど先取りしていたサウンドだったんだなあ、という気がします。

Caravan Sarai(1972)と Welcome(1973)の記事は、こちらです。
Caravan Sarai(1972) By Santana 絶頂期の始まり
Welcome(1973) By Santana 異色作にしてMost Favorite One

3部作最後の Borboretta は、4thのトータルアルバムの香りでも、5thの洗練されたインストとボーカルの融合でもなく、いや両方をミックスしてしまったので、ストレートで美味しいコーヒーにミルクと砂糖を入れすぎてしまったような中途半端感で、少し散漫になってしまった気がします。1曲1曲は悪くない。ジャズ、フュージョン畑の人を沢山入れて作成したので、それぞれが曲を上手にこなしている。Return To Foeverだよ、といっても通用するくらいの曲もある。でも、以前からのロック畑のメンバーと明らかに異なる方向性だったので、コンセプト無しにやったセッションワークのような、悪い意味でパッチワークのような感じがします。

Flor De Canela から Promise Of A Fisherman への流れは Caravan Sarai そのもの。Life Is A New は Welcome に入っていてもおかしくない。(特にこの曲のドラムとキーボードはWelcomeとうり2つですが、誰なのか?)この時代の傑作は、実は同時期に発表された「ロータスの伝説」(1974)というのが衆目の一致した(いえ、私の)見方です。
サンタナ自身も、この路線を追及すればするほどミルクと砂糖を入れることになってしまうと気がついたのか、次のアルバムでは再びメンバーチェンジして、Amigos (1976)という原点回帰のようなアルバムに転換しています。しかしこれ以降、メンバーで音楽を作るというより、その時その時のやりたいサウンドにあったメンバーを集めるという感が一層強くなり、私も Michael Shrieve が脱退したあたりでいつの間にか興味を失っていった‥‥

いかにセールスを上げるかだけを目的に作られた商業ロックが、普通になってしまった時代からこの頃を振り返ると、まだまだミュージシャンがやりたいことをやっていた時代だったなあ、という気がします。80年代以降、ロックが急速にビッグビジネス化していく直前ともいえるでしょう。

ひょんなことからサンタナ3部作を書くことになってしまいました。
久しぶりにこの3枚を聞き、関係ブログをあちこち探ってみました。
以下は、相当聞きこんでいる作者のユニークな視点でのブログでお勧めです。
是非、こちらも訪問してみて下さい。作者の方へ連絡がつけばいいのですが。
⇒東京が大雪の夜、SilverSack様から連絡を頂きました。
Santanaの記事にあわせて、大橋純子の記事にもご感想を頂き、ありがとうございました。

★black noise/white silence
(TTBさん)
サンタナの人事異動を考える①~ラテンロック全開だった初期ラインナップ
(①~④までのシリーズ記事になっています。)

サンタナの頻繁なメンバーチェンジに焦点をあてた記事は、独特で非常に興味深いです。
>たまにいますよね、メンバーが音楽的な造詣が深くてどんなジャンルでもこなす器用な‥‥バンド。
>サンタナは違います。彼等は音楽性が変わるごとにメンバーも変わります。これでもかってくらい。
そのとおり!

>激動の70年代80年代を音楽性の激しい遷移と過剰なまでの人事異動で乗り切ってきたバンド
>サンタナの、(人事異動の)軌跡を追っていきたいと思います!!

サンタナのサウンドの変遷を、4回にわたりメンバー異動という切り口で書かれています。
こういう独自視点のブログは、ありきたりの曲の感想列記とは異なり、余程筆者の造詣が深くないと書けませんね。最近は余り更新されてないようですが、傑作記事だと思います。

★SilverSackのMusic Box
(SilverSackさん)
サンタナ -何かに取り憑かれた三年間- (1972~1974年)

(Welcome のリズム隊について、)
>当時私が演奏技術が高いと思って聞いていたプログレの面々(イエスとかELPとかキングクリムゾンとか)に比べても実は段違いにこちらがうまい、
>更に「テイル・スピニン」あたりのウェザーリポートのドラマーよりうまかったりするので、何という贅沢なリズムセクションなんだ、と思ってます。

70年代、80年代のロックが中心のブログ。サンタナの好みが私と同じ3枚で、特に、リズム隊の感想が私とまったく同じだったのには笑ってしまいました。世の中、広いのか狭いのか。

★心に残った音楽♪
(Bach Bachさん)
『SANTANA』
(2nd,3rd,4thは直後の記事にあります。)

ブログを通じて交流させて頂いている、音大で正規の音楽教育を受けているのに、ジャズ、ロックにも目茶詳しいという方。今となっては余り取り上げられない、1stから4thの記事です。
私は、友人の家で3rdを聞かせてもらって、ぶっ飛んで 4th(Caravan Sarai)から買い始めてファンになったので、実は1stと2ndを通して聞くのはつい最近、この記事がきっかけでした。
(ライブ等で曲はほぼ知っていましたが。) 
オルガンが好きだからサンタナを好きになったんだと、これまで思っていましたが、1stと2ndを聞いて、グレッグローリー(とキースエマーソン)に心酔したから、オルガンサウンドが好きになったんだ。と因果関係が逆転していたことに、今気が付きました。(笑)

どのブログも下手な音楽雑誌の批評より、よほど的確で興味深い‥‥‥

P.S. この記事をきっかけに、最近、ロータスの伝説を通して聞きました。(3枚組なので通して聞くのはかなり大変。)昔と違う印象を受けたところもあったので、近いうちに書いてみようと思います。

Since 2012.9.23
プロフィール

Author:AKISSH
.
休日は、You Tubeで好きな曲を見つけて
コピーしたり、カメラ片手に旅を。
そして海外に飛び出そう。
(このブログについて)
(5th Anniversary)(その1)
(5th Anniversary)(その2;音源編)
(5th Anniversary)(その3;音源編)

毎日の花の色と四季で風景が変わるブログパーツ
画面下を人々がお散歩
旅行お役立ちブログ
検索フォーム

12345678910111213141516171819202122232425262728 02